JR西日本は16日、寝台特急「トワイライトエクスプレス」に使用された24系客車の京都鉄道博物館敷地内への搬入作業を報道公開した。京都鉄道博物館は梅小路蒸気機関車館と一体化した施設として、2016年春の開業を予定している。
寝台特急「トワイライトエクスプレス」は3月12日の列車をもって、大阪~札幌間での運行を終了。3月定例社長会見にて、同列車を団体専用臨時列車として運転し、一部車両を京都鉄道博物館で保存・展示する方針が明らかにされていた。今回の報道公開では、梅小路蒸気機関車館前に留置されていた24系客車2両のうち、「スイート」「ロイヤル」を備えたA個室車(1号車)スロネフ25形の搬入作業が公開された。
多くの報道陣が見守る中、ディーゼル機関車DE10形1104号機に連結されたスロネフ25形は、留置線から機回線を経て梅小路蒸気機関車館の転車台へ。DE10形1104号機が切り離された後、転回を開始した。その後、DE10形1118号機が連結され、同機関車の後押しでスロネフ25形は扇形車庫を通過し、京都鉄道博物館敷地内へ搬入されていった。今後は食堂車(オシ24形)なども順次搬入されるとのことだ。
「トワイライトエクスプレス」は5月から旅行会社専用団体臨時列車での運行も決定している。車両編成を「スイート」「ロイヤル」中心の8両編成(うち1両は電源車。食堂車・サロンカーも連結)に組み替えた上で運行開始され、5~6月は琵琶湖1周と山陽本線の走行を組み合わせた山陽コース(大阪発・下関発)を設定。7月から山陽コースの他に、山陰本線を走る山陰コースも設定されるという。