歌手の郷ひろみが、24年ぶりに民放連続ドラマに出演することが15日、明らかになった。TBS系列で4月26日にスタートする佐藤健主演『天皇の料理番』(毎週日曜21:00~21:54)で、在仏日本大使役を演じる。
同作は、明治からの昭和の激動期に料理に夢を見た、佐藤演じる主人公・秋山篤蔵と、彼を支え続けた人間の、究極の愛を描く物語。郷演じる在仏大使・粟野慎一郎は、篤蔵がフランス料理を習うためにパリで武者修行する際に、同郷の人間として応援する人物で、料理修行のため日本人がパリへ行くなど考えられなかった時代に、粟野の尽力が大きな役割を果たす。
その後も、篤蔵が天皇の料理番として帰国するまでの3年間を支え続け、最終的に天皇の料理番となることを促すという、篤蔵の人生に大きな影響を与えた役柄。郷は、台本を読み進めていくうちに、ストーリーの面白さが演じることへの重責になった上、フランス語を話さなければならず、「このハードルの高さは世界記録に匹敵するんじゃないかと思いましたよ」と冗談めかしながら、苦労を語っている。
郷が民放の連ドラに出演するのは、日本テレビ系『刑事貴族』以来24年ぶり。ドラマの出演自体も、TBS系『坊っちゃんちゃん』以来19年ぶりとなる。今年還暦を迎える郷だが「ビッグチャンスだと自分のなかで捉えています。これをキッカケに違う世界を開けたら、これからの自分の人生が大きく変わってくるだろうと思っています」と、まだまだ新たなステージを目指しているようだ。
なお、同作は、文部科学省の海外留学促進キャンペーン「トビタテ! 留学JAPAN」とのタイアップが決まっているが、これに続き、厚生労働省「職業能力開発施策」とも、相互協力で広報活動を行っていくことが決定。西洋料理の本場パリへ留学し、より高度な技術を習得し夢をかなえる――というストーリーが、同施策の趣旨と合致した。複数の省庁との施策と、ドラマが相互協力で広告活動を展開していくのは、異例のことだという。
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