総務省は13日、「2014年科学技術研究調査」の結果から、2013年度の国内企業における研究費の動向についてまとめたものを発表した。それによると、「自動車」分野への研究費の支出は3兆2,448億円となり、4年連続で1位となった。

国内企業(資本金1億円以上)の研究費(12兆3,429億円)を製品・サービス分野別に見ると、「自動車」分野への支出は3兆2,448億円でトップ。以下、「情報通信機械器具・電子部品」が2兆5,110億円、「医薬品」が1兆4,721億円、「一般機械器具」が9,753億円と続いた。

主要な製品・サービス分野別研究費(資本金1億円以上の企業)(2013年度)(出典:総務省統計局Webサイト)

製品・サービス分野別の研究費の上位5分野の推移を調べたところ、2010年度に「自動車」が「情報通信機械器具・電子部品」を抜き、4年連続で1位を獲得。また、「情報通信機械器具・電子部品」を除く4分野の研究費は、2009年度以降、増加傾向にあった。

研究費の総額は前年度比8,090億円増の18兆1,336億円と、2年ぶりに増加。このうち、企業の研究費は12兆6,920億円で全体の70.0%を占めた。

企業の研究費を資本金階級別に見た場合、「100億円以上」が74.1%で最多。次いで、「10億円から100億円未満」が17.1%、「1億円から10億円未満」が6.1%となり、資本金1億円以上の企業が97.2%に上った。