日本銀行は13日、2015年3月の企業物価指数(速報値、2010年=100)を発表した。それによると、消費税率引き上げの影響を除いた国内企業物価指数は前年同月比2.1%下落の100.6となり、5カ月連続で前年を下回った。下げ幅は前月より0.3ポイント縮小した。なお、前月比は0.3%上昇し、8カ月ぶりのプラスとなった。
国内企業物価指数は前年同月比0.7%上昇の103.5で、上げ幅は前月より0.3ポイント拡大。前月比も0.3%上昇し、8カ月ぶりのプラスとなった。
業種別の前年同月比を見ると、全23業種中、19業種が上昇、4業種が低下した。上昇した業種は、非鉄金属が8.2%上昇、電力・都市ガス・水道が8.1%上昇など。低下した業種は、石油・石炭製品が20.9%下落などとなった。
輸出物価指数は、契約通貨ベースでは前月比0.1%上昇、前年同月比4.8%下落の93.9、円ベースでは前月比0.7%上昇、前年同月比3.6%上昇の113.0。輸入物価指数は、契約通貨ベースでは前月比1.0%上昇、前年同月比17.1%下落の94.0、円ベースでは前月比2.0%上昇、前年同月比8.1%下落の117.1となった。
2014年度における消費増税の影響を除いた国内企業物価指数は前年度比0.1%下落の102.3と、2年ぶりのマイナス。国内企業物価指数は同2.8%上昇の105.3となった。