妊娠がわかってから、雑誌やネットでマタニティグッズの情報を集めた方も多いはず。そんな時、必ず目にする「妊婦帯」の文字。必要なのは分かるけど、種類が多すぎてどれを選べばいいのかわからない…、なぜつけるのか理由がいまいちわからない…という方も多いのでは?

妊娠経験のある女性を対象に行ったマイナビのアンケートでも、妊娠中に妊婦帯を使用した人と使用しなかった人の割合は、ほぼ半分ずつという結果に。「動きが楽になる」「お腹が冷えない」と使ってよかったという意見が多い一方で、「トイレが大変」「締め付け感が気になる」など…さまざまなお悩みも明らかになりました。

今回は、はじめての出産を間近に控えた20代後半~30代前半の女性2名に、妊婦帯のお悩み・疑問について聞いてみました。「妊婦帯って本当に必要なの?」とお悩みのプレママたちにとっても見逃せない“使用者のリアルな声”と妊婦帯を実際に開発されている方からのアドバイスをお届けします。

妊娠35週目のSさん(左)は、普段から妊婦帯を愛用中。妊娠33週目のNさん(右)は、買ってはみたもののほとんど使わなかったそう

妊婦帯、実際につけてみていかがでした?

——妊婦帯をはじめて購入したのはいつですか?

S「ネットや雑誌で目にする機会も多かったので、妊娠5ヶ月くらいになってから買いました」

N「私は妊娠がわかってグッズをそろえている時にリストに載っていたっていうのと、母に「買いなさい」って言われたので購入しました。選ぶ基準がよく分からなかったので、母に言われるがまま、ガードルタイプを選びましたね」

「妊娠5ヶ月くらいになってから買いました」(Sさん)

S「私の場合、ネットや雑誌で情報を集めたり、周りの人に聞いてみて自分に合いそうなタイプを選んだんです。サポーターがついているタイプとはらまきタイプの2種類を買ったんですけど、結局こっち(サポータータイプ)ばっかり使っちゃってますね」

N「へぇ~!やっぱり、合う・合わないってあるんですか?」

S「うん。私は腰痛がひどかったから、支えてくれるサポータータイプのほうが合ってたみたい。もともと立ち仕事だったので妊婦帯をつけていると腰がラクだったり、あとはやっぱり安心感がありますよね。逆にはらまきタイプは違和感があって付けなくなっちゃったんです。

そんなふうに1種類だけ試して、「よく分からない」ってやめちゃう人も多いんじゃないかな?安産祈願に行くともらえるサラシのイメージだけで「面倒くさいな」って思ったり、買ったはいいけど「なんか苦しいな」って思ったり…」

「もうちょっと早くつけておけばよかったなぁって後悔しました」(Nさん)

N「確かに!私もそうだったので、その気持ちよくわかります。実は…今日の座談会のお話をいただいた時に、「そういえば妊婦帯ってあったな」って思って引っ張り出してきたんです。それで、ここ2~3日くらいつけてみたんですけどフィット感がちょうどよくって!今日も電車で20分くらい立ってきたんですけど、妊婦帯をつけてない時よりも疲れなかったんですよね。もうちょっと早くつけておけばよかったなぁって後悔しました(笑)」

S「私も戌の日にもらったサラシは、つけるのが大変だったから使ってないんですけど…。でも、あれがいちばん合ってるからって、そのまま使い続けていた知人もいて。市販のものより自分で調整してぐるぐる巻くのがよかったみたいで」

N「え~っ!?すごい!やっぱり人それぞれなんですね」

妊婦帯の悩み・疑問を教えて!

——妊婦帯を使用するうえでの悩みや疑問などはありますか?

S「トイレに行く時はやっぱり大変ですね。ズレを直さないといけない手間があって、ちょっと面倒だなぁって…」

N「わかる!あとは、妊娠初期でまだおなかが目立たない頃はあんまりフィットしないというか…布があまっちゃう感じがありましたね。服にも影響しちゃうからヤダなぁって」

S「そうそう!でも逆におなかが出てくるとフィット感がちょうどよくなるんですよね。ちなみに立っている時はつけていたほうがずっとラクですよね」

N「私、妊婦帯は1種類しか試していないんですよ。でも、もしかしたら違うタイプが自分には合っていたのかも…って思うと、本当に情報収集は大事だなって思います。いろんなタイプを試してみて、自分に合ったタイプを見つけるのが大切ですね!」

サポータータイプの妊婦帯を試着。「おなかがしっかり支えられている感じ!」とニッコリ。尚、今回の座談会に使用した商品はピジョン株式会社からご提供いただきました

快適な毎日を過ごすためには、何と言っても自分に合った妊婦帯選びがポイント。時期によってフィット感も変化するので、最初につけた時の印象だけで敬遠せずに、さまざまなタイプを試してみると、より自分に合った妊婦帯が見つけられそう。ネットや雑誌からの情報収集はもちろん、妊娠経験のある友人・知人の体験談を参考にするのもおすすめです。

開発担当者が、妊婦帯のお悩みに答えます!

続いて、読者アンケートや座談会を通して明らかとなった妊婦帯のお悩み・疑問について、ピジョン株式会社で妊婦帯の開発を担当されている開発推進部デザイングループの武富さんに伺いました。

さまざまな種類がそろう妊婦帯。自分に合ったタイプを選んで、快適なプレママライフを!

【Q1】妊婦帯って、つけた方がいいの?

妊婦帯には「おなかを冷やさない」「おなかを支える」という2つの役割があります。おなかをすっぽり包み込む妊婦帯は、寒い季節はもちろん、夏の冷房による冷え対策にもピッタリなので、妊娠初期からおすすめ。妊娠中期から後期とだんだんおなかが大きくなってくると、おなかの重みで腰に負担を感じたり、立ち座りなどの日常動作にも負担が出てきます。サポータータイプの妊婦帯はおなかを下からしっかり支えるので、そんな負担を和らげてくれます。

【Q2】妊婦帯は、いつ頃からつけるもの?

妊娠5ヵ月の戌の日に腹帯を巻いて安産祈願をする「帯祝い」。おなかのふくらみが目立ちはじめるこの頃から妊婦帯を使う妊婦さんが多いようです。女性はもともと冷えが気になる方も多いので、妊娠がわかったらすぐに妊婦帯を使うといいですよ。おなかが大きくなってくると、動きがラク、腰への負担が少ないといった実感も出てくるでしょう。

【Q3】妊婦帯って種類がたくさんあってよくわからない…。どう選べばいいの?

妊婦帯には、形によって4つの種類があります。筒状のはらまきタイプ、はくパンツタイプ、サポート力を調整できる機能のあるガードルタイプ、ベルト状のサポーター(ささえ帯)タイプ。はらまきタイプは着用が簡単で着け心地もラクなので、妊娠初期からおすすめ。パンツタイプはずり上がることなく動きやすいので、よく動くときにピッタリ。ガードルタイプも動きやすく、しっかりしたホールド感に調節できるので、お仕事や外出時の着用に適しています。サポータータイプはおなかを下からしっかり支えてくれるから、おなかが大きくなる中期から後期におすすめです。

お腹の大きさ・月齢・シーンに合わせて妊婦帯を使い分けて、ぜひ快適なプレママライフを過ごしてくださいね。

【Q4】トイレでの着脱が面倒。簡単につけられる妊婦帯はありますか?

パンツタイプ、ガードルタイプは、はいて着用するので着脱はラク。ショーツなしで1枚で着用できるものもあります。はらまきタイプは、筒状なのでトイレの際に外す必要がありません。サポータータイプはつけ外しが必要ですが、脇で留められるなど着脱しやすい工夫がされている商品もあります。ショーツをはく前にはらまきタイプを着け、その上にショーツをはけば、トイレの際はいつも通りショーツを脱ぐだけでOK!トイレのわずらわしさが気になる方にはおすすめです。サポータータイプでも、同じようにショーツの下につけてみて。肌あたりのやさしい素材を使っているものを選びましょう。

【Q5】締め付け感が気になります。着け心地がラクな妊婦帯は?

一般的に、はらまきタイプは着け心地がラクです。布地の種類や厚さ、伸び具合はさまざまなので、自分の好みに合うものを選んで。ガードルタイプとサポータータイプは、フィット感を調節できるので、自分の体型に合わせて着用できるのが利点。妊娠時期とともに変化していくおなかに合わせて、ずっと快適に着用できます。 いかがでしたか?一口に妊婦帯と言っても、様々な種類があり、好みや生活スタイル、お腹の大きさなどによって、自分に合うものを選ぶことが大切なんですね。。「妊婦帯ってよく分からない」「付けてみたけどイマイチ…」という方も、自分にフィットする妊婦帯を見つけて、快適なプレママライフを過ごしてくださいね。

種類いろいろ ピジョンの妊婦帯

はらまきタイプ・パンツタイプ・ガードルタイプ・サポータータイプなど種類はさまざま。あなたも自分に合った一枚を見つけてみては?詳しくはこちらから

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