WOWOWではJAMSTEC(国立研究開発法人海洋研究開発機構)の全面協力のもと、深海を舞台にした連続ドラマ『海に降る』の制作を決定したことが13日、明らかになった。

潜水調査船「しんかい6500」
(C)JAMSTEC

今年で完成25周年を迎えた有人潜水調査船「しんかい6500」にスタッフが実際に乗り込み撮影を行うのは、日本のテレビドラマ史上初めての試み。加えて次世代の映像技術である4Kによる最新の映像美で、深海の美しさ・壮大さを表現する。今月17日には「しんかい6500」の25周年記念潜航に撮影スタッフが搭乗、沖縄本島近海の水深1500mで撮影を行う。

原作はダ・ヴィンチ文学大賞受賞作家である朱野帰子が2012年に発表した作品。

次世代海洋資源研究や深海・地殻内生命圏など、今、注目を集めている「深海」への科学研究を描いた社会派ヒューマンドラマの要素に加え、深海の神秘を体感できる新感覚海洋ミステリーに仕上がるという。放送は今秋予定。

連続ドラマ『海に降る』ストーリー

日本で初めて「しんかい6500」の女性パイロットとなる天谷深雪の初潜航に、JAMSTEC(国立研究開発法人海洋研究開発機構)は組織を挙げて力を入れていた。そんな深雪の父もまた、このJAMSTECの優秀なパイロット兼研究者として活躍していたが、志半ばで病死していた。深雪は亡き父が幼い頃に語ってくれた「深海にある宇宙」を自分で見つけたいと意気込む。しかしある時、父のロッカーから、最後に父が行ったとされる潜航の衝撃的な映像を見つけてしまい、深雪は恐怖心に襲われることになる。