日本気象協会は4月10日、日本全国89地点の桜(ソメイヨシノ)の第8回開花予想および満開日の予想を発表した。なお、長野県伊那市(高遠城址公園)ではタカトオコヒガンザクラ、北海道稚内市・留萌市・旭川市・網走市・帯広市・釧路市・浦河町ではエゾヤマザクラ、根室市ではチシマザクラを対象としている。
同協会によると、2015年の桜前線は平年より早く東北北部を北上しており、盛岡(岩手県)では4月9日に開花した。東北南部では、福島(福島県)で4月6日、仙台(宮城県)では9日に平年より1週間早く満開となった。4月第3週には長野県や岐阜県の標高の高い地域でも開花する見込み。4月下旬には桜前線が津軽海峡を渡り、ゴールデンウィークの札幌(北海道)では桜が満開となる予想となっている。
4月5日に沖縄県と宮崎県で真夏日を記録した一方、7日から8日にかけては関東地方を中心に真冬並みの寒さとなるなど、4月第2週は気温の変動が大きい週となった。4月中旬から下旬にかけての気温は平年並みか高くなり、東北北部は前回の予想より桜の開花と満開が早まる予想。平年より1週間前後早い開花・満開になる見込みとのこと。
5月の気温は全国的に平年並みと見込まれている。しかし、4月の気温が平年並みか平年より高く推移することから、北海道では平年より5日前後早く開花し、早い所では4月下旬に開花を迎える見込みとのこと。なお、東京都など関東南部では見頃を終えた地点が多くなっている。