数多くの候補から自分好みのものを選択できるAndroidデバイス。高度なカスタマイズが可能なことも魅力であり強みです。しかし、その反面、わかりにくさを指摘されることもあります。ここではそんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、『おばあちゃんの「高齢者向けスマホ」もLINEできるの?』という質問に答えます。
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高齢者向けにデザインされたスマートフォンの多くは、アプリストア『Google Play』を収録していません。Android OSを採用してはいても、コストなどさまざまな理由により商標としての「Android」を名乗らない端末だからです。
『Google Play』がなければ、基本的にはLINEなどのサードパーティー製アプリをインストールできません。ドコモの「らくらくスマートフォンプレミアム」には『Google Play』が収録されており、一般的なAndroid端末と同様にアプリをダウンロードできますから、これからの購入を検討しているのであればプレミアム機を選ぶのもひとつの方法です。
もっとも、LINEにかぎって言えば、高齢者向けスマホの多くが対応を進めています。ドコモの「らくらくスマートフォン3 F-06F」はドコモのアプリストアからダウンロードできますし、auの「BASIO」にはLINEアプリが標準装備されています。ドコモの2012年モデル「らくらくスマートフォン F-12D」や2013年モデル「らくらくスマートフォン2 F-08E」も、サポート画面からLINEアプリをダウンロードできるようになりました。
ただし、Google PlayからダウンロードしたLINEアプリとの機能差は存在します。コミュニケーションツールとしての機能はほぼ遜色なく、スタンプも利用できますが、Google Playの決済機能を利用できないため、課金を伴う有償スタンプはダウンロードできません(無償スタンプには利用できるものがあります)。ゲームやカメラといった追加機能も利用できません。この点に納得してもらえるのであれば、高齢者向けスマホでもLINEはできる、と言って差し支えないでしょう。