MWC(モバイル・ワールド・コングレス)でお目見えしたサムスンのGalaxyシリーズの新機種「Galaxy S6」、「Galaxy S6 Edge」の発表会が日本でも行われた。国内キャリアでは、ドコモが販売する。ここでは、「Galaxy S6」(以下S6)が前機種となる「GALAXY S5」(以下S5)からどう進化したのか、スペックを比較し分析しよう。
より洗練されたS6
まずは、サイズとディスプレイを比較しよう。
機種名 | GALAXY S5 | Galaxy S6 |
---|---|---|
サイズ | 高さ約142mm×幅約73mm×厚さ約8.3mm(最厚部約9.6mm) | 高さ約143mm×幅約71mm×厚さ約6.8mm(最厚部約8.6mm) |
重量 | 約147g | 約138g |
ディスプレイサイズ | 5.1インチ | 5.1インチ |
ディスプレイ解像度 | 1,080×1,920ピクセル | 1,440×2,560ピクセル |
高さと幅はあまり変わっていないのだが、厚みが薄くなっている。数値的には約8.3mmから約6.8mmとなり、1.5mm薄くなっている。ちなみに最厚部で比較すると、約1mm薄くなった。
この薄さは手に持って明らかに「薄い」という印象を受けるものになっている。持ったときに触れる部分が1.5mm薄くなったおかげだろう。また、薄くなっているにもかかわらず、ボディ剛性が低下したような印象がなく、持っていてしっかりした印象があるのはサイド部分に金属を使っているおかげだろうか。
このボディの薄さを実現できたのは、ボディ構造を大きく変えたおかげだ。従来のシリーズでは背面カバーが外れて、バッテリが交換できるようになっていた。このおかげでユーザーは長時間、スマホを使い続けることができた。
これに対して、S6のボディは一体型で、ボディ背面が外れるようにはなっておらず、バッテリ交換ができなくなっている。これは一長一短だが、バッテリー駆動時間が長くなり、急速充電も進化すれば、「バッテリー交換できなくてもいいのでは?」とサムスンが判断したのではないだろうか。
また、デザイン的にも今までになく洗練されている。カラーバリエーションはメタリックゴールドなども用意されており、今までになくオシャレな印象だ。
ディスプレイに関しては、5.1インチというサイズ自体は変わらないのだが、解像度がアップ。フルHDから1,440×2,560ドットに表示密度が高くなったおかげで、写真などの表示がより精緻になっているのは大きなポイントだ。