昨年2014年秋、Androidを開発した人物として知られるAndy Rubin氏がGoogleを退社して「ハードウェア開発支援事業を立ち上げる」と話題になったが、その概要がついに明らかになった。米証券取引委員会(SEC)に掲載された資料によれば、新会社の名称は「Playground Global」で、4800万ドルの資金を扱うベンチャーキャピタル(VC)となる。
同件はFortuneやWall Street Journalが報じている。2000年代前半、携帯向けOSの開発プロジェクトのために会社を設立したRubin氏だが(会社名はそのものずばり「Android」)、その後同社はGoogleに買収され、製品は後に「Android OS」の名称でリリースされ、Googleの主力製品の1つとなった。同氏はその後もGoogleでAndroid開発責任者として過ごしてきたが、2013年にはChromeチームとの合流を機にAndroid開発を離れ、同社でロボティクス分野の担当となっていた。その1年半後に前述のGoogle退社と新事業立ち上げの話が持ち上がり、今後はハードウェア開発支援のためのインキュベータ事業に専念すると噂されていた。
SECの資料によれば、新会社Playground Globalは米カリフォルニア州ロスアルトスを拠点としており、Rubin氏をはじめとして複数のディレクターが登録されている。業態は出資者を募ってスタートアップへの再投資を行うVCファンドの形態を採っており、これに業務支援サービスを加えたインキュベータとして機能するとみられる。Playground Globalのページ(Playground Global)では新規事業立ち上げに興味ある人員を募集する入力フォームが用意されており、審査を経た後にPlaygroundへのアクセスが可能になるようだ。Rubin氏のLinkedInのページにはPlaygroundに関する簡単なプロフィールが掲載されており、同氏らしいインベーダーゲームをモチーフにしたPlaygroundの名刺画像を見ることができる。