東京メトロとメトロ開発は4月6日、共同運営している完全人工光型植物工場(東西線西葛西~葛西の高架下)で栽培した野菜のブランド名を「とうきょうサラダ」に決定し、東西線沿線の飲食店舗を中心に販売することを発表した。

「とうきょうサラダ」は袋から開けた野菜をそのまま食べられる

農薬を使用せず完全人工光で育てられた水耕栽培の「とうきょうサラダ」は、袋を開けたら洗わずにそのまま食べることができる葉物野菜。すぐに食べられる安心・安全な野菜を「東京で忙しく働く様々な人々に東京メトロがお届けする」という意味を込めて、「とうきょうサラダ」と命名した。

1月に栽培を開始し、特定の品種については安定した栽培が可能となり、収穫した野菜については安全性を確認できたことから、販売を開始することとなった。当面は新鮮な野菜を安定的に供給するため、東西線沿線の飲食店舗を中心に販売するという。

栽培する品種は、フリルレタスやサンチュ、ロメイン、レッドマスタード(ベビーリーフ)のほか、バジル、チコリー(ベビーリーフ)、ロロロッサ(ベビーリーフ)、エンダイブ(ベビーリーフ)などの栽培を予定している。

栽培品種例のイメージ

農薬を使用していないほかえぐみやアクが少なく、野菜が苦手な人にもオススメとのこと。また、季節や気候の影響を受けないため、1年中安定した品質で野菜を提供することが可能。人工光を利用した水耕栽培なので、調理の際に虫や土を取り除く必要がない。

さらに、菌の侵入を制限した環境下で栽培することから、雑菌による野菜の傷みが少なく長期保存が可能なことや、外側の葉までキレイに使用できるため、廃棄ロスを少量に抑えることができるという。