ウェザーニューズはこのほど、今シーズンの花粉の中間まとめと今後の飛散傾向について明らかにした。

2015年花粉飛散傾向

同社によると、今年の花粉は、全国的に昨シーズンより約1週間も早く飛散が終わる短期集中型の飛散となる見込みだという。

4月後半は平年より暖かい日が多くなると予想しており、平年(2008年~2014年の平均)よりやや早くスギ・ヒノキ花粉のシーズンは終わると見ている。現在、スギ花粉の飛散は次第に減少しており、ヒノキ花粉も4月末~5月はじめをめどに終了すると予想している。

これまでの飛散量を考慮して算出した最新のシーズン全体の花粉飛散量は、関東~東海を中心に昨シーズンの1.5~2.5倍と多く、西日本を中心に昨シーズンより少ない見込み。四国や九州の飛散量は当初の予想よりさらに少なく、昨シーズンの4割の飛散量となるという。

各地の予想を見ていくと、「東北北部」は、4月中頃までが飛散ピークで、晴れて気温が高い日や、風が強い日を中心に非常に多い花粉が飛ぶ恐れがあるという。飛散量は昨年よりやや多めだが、花粉シーズンは昨年より1週間早く終了する見込み。

「関東」では現在、スギ花粉の飛散量は次第に少なくなっているが、ヒノキ花粉はピークを迎えている。花粉シーズンは昨シーズンより1週間早く終了すると予想している。飛散量は昨年の2倍前後で、飛散期間は1カ月弱も短くなるとのこと。

「東海・甲信南部」の飛散量は昨シーズンの1.2~2.3倍と予想している。4月中旬まではヒノキ花粉のピークとなるが、花粉シーズンは昨シーズンより1週間早く終了すると見ている。

関東の花粉飛散量推移

東海・甲信南部の花粉飛散量推移

「近畿」では、ヒノキ花粉は4月中旬までがピークとなる。今シーズン通してのスギ・ヒノキ花粉の総飛散量は、近畿南部を中心に昨シーズンの8割前後のところもあるが、大阪府では1.4倍、兵庫県では1.9倍となる見通し。花粉シーズンは1週間早く終了すると予想している。

「九州南部」では、花粉の飛散量が昨年の半分で、スギ・ヒノキ花粉の総飛散量は県別に見ると鹿児島県では平年の4割、宮崎県では平年の8割となる見通し。昨シーズンより飛散量が少なくなることもあり、ヒノキ花粉のシーズン終了は昨シーズンよりやや早く4月末となるという。

近畿の花粉飛散量推移

九州南部の花粉飛散量推移