Native Instrumentsは、TRAKTOR PRO 2用の次世代プロ・デッキ・コントローラーTRAKTOR KONTROL D2を発表した。発売日は5月4日。価格は5万7,800円。NIオンラインショップ、もしくはNI製品取扱店において販売される。
「TRAKTOR KONTROL D2」は、頑丈な設計かつ、軽量量でコンパクトなTRAKTOR PRO 2用の次世代プロ・デッキ・コントローラー。同製品は、「TRAKTOR KONTROL S8」(発売中)と併せることで、新たなオープン・オーディオ・フォーマット「Stems」に対応可能な初のDJハードウェア・コントローラーとなる。
このたび、同製品と同時に発表された新フォーマット「Stems」は、個々のパートを使いマルチ・チャンネルのミックスを可能とするオーディオ・ファイルの形式。同フォーマットのファイルはパフォーマンスノブとフェーダーを使い、RemixDeckの操作と同じ要領で、それぞれのパートを操作することができる。ちなみに、Stemsフォーマットの一般公開とD2への完全対応は2015年夏が予定されており、Stemsファイルに関する詳細は後日発表されるとのことだ。
また、同製品では、「タッチ・アンド・シー」技術を用いたワークフローによって、DJはラップトップの画面を見ることなくパフォーマンスに集中することができる。フルカラーのディスプレイにトラック波形がベクター表示され、タッチセンシティブ・ノブがアクティベートされている間は、コントローラーを触るだけで関連情報をポップアップ表示することができる。ブラウザー・ノブを触るとブラウザー・ビューがトリガーされ、コントローラーから直接トラックの選択を行うことができるようになる。パフォーマンス・パネルはトラック波形の上に表示され、BPM、キー、フィルター、エフェクターの数値の確認や変更を行うことが可能。さらに、LEDガイドによるタッチ・ストリップはモーション・センシティブ・ピッチベンドやトラック・シーキング、ビニール・スクラッチ・エミュレーションを行い、DJブースのような暗い環境であっても操作を行うことが可能となっている。
そのほか、コンパクトなデザインによりクラブ内での容易な機材セットアップを実現。4つの折りたたみ式ラバーパッドによって本体を一般的なDJセットアップの高さに調節したり、自由な角度に傾けたりすることができる。4つのフェーダーはRemix Deck専用のデッキ・フェーダーとなり、サンプルやループへのアクセスを容易にし、8つのカラーパッドはトリガー・スイッチ、あるいはホット・キューモードの際の調整スイッチとして、フリーズモードの際にはトラックをリアレンジするスイッチとなるということだ。