キヤノンは4月8日、4K(4,096×2,160ドット)/29.97fpsの動画撮影が可能なEFマウント対応の業務用デジタルシネマカメラ「EOS C300 Mark II」を発表した。レンズ交換式で、キヤノンEFマウントに対応する。発売は9月中旬で、価格はオープン。
CINEMA EOS SYSTEMシリーズ「EOS C300」の後継モデル。スーパー35mm相当の885万画素CMOSセンサーを新たに搭載し、4K動画の撮影が可能になった。映像処理エンジンには新開発の「デュアル DIGIC DV 5」を採用する。従来機種よりも広いダイナミックレンジでの撮影が可能な「Canon Log 2」のほか、新開発の独自ビデオフォーマット「XF-AVC」に対応。
「デュアルピクセル CMOS AF技術」によって、縦横約80%の測距エリア内にいる被写体であれば、自動でピントを合わせ続けるコンティニュアスAFが可能となった。コンティニュアスAFをしながら顔検出AFも行えるため、ピント合わせが難しい4Kでの撮影時にもすばやくフォーカス調整できる。AF速度は10段階で、ピントが外れた際に同じ被写体へピントを合わせるまでのAF速度は7段階で設定可能だ。
EFレンズでマニュアルフォーカスにすると、高精度なピント合わせをサポートしてくれる「デュアルピクセルフォーカスガイド」を利用可能だ。ピントが合っているかどうかだけでなく、前ピンか後ピンかまで表示することで、すばやいピント合わせをサポートする。
記録メディアには、4Kの場合はCFast 2.0カード、フルHD(2,048×1,080ドット)以下の場合はSDメモリーカードを利用。CFast 2.0カードスロットは2基装備される。
主な仕様は、撮像素子が有効約885万画素のスーパー35mm相当(26.2×13.8mm)CMOSセンサー、マウントがキヤノン EFマウント。NDフィルターは2 / 4 / 6 / 8 / 10stopsの5濃度を電動で調整可能。感度はISO100~ISO102400(拡張時)に対応する。
液晶モニターは約123万画素・4.0型。177万画素の0.46型ビューファインダーも備える。記録形式はMOV(MPEG-4 AVC / H.264)。本体サイズは約W149×D183×H183mm、重量は約1,880g(本体のみ)。