キヤノンは4月8日、4K(3,840×2,160ドット)/29.97fps記録対応の業務用ビデオカメラ「XC-10」を発表した。発売は6月中旬で、価格はオープン。
XC-10は、映像制作のプロやハイアマチュア向けのコンパクトなデジタルビデオカメラ。光学10倍ズームレンズを搭載し、センサーには有効画素数1,200万画素の1.0型CMOSセンサーを採用した。新開発の映像処理エンジン「DIGIC DV 5」を搭載し、高速な処理が可能だ。
新開発の独自ビデオフォーマット「XF-AVC」を採用したことで、4K/フルHDの画質を維持しつつ高圧縮し、動画データを効率よくメモリーカードへ記録できる。「CINEMA EOS SYSTEM」に搭載されている映像記録方式と同様の「Canon Log」と「ワイドDRガンマ」により、高輝度部や暗部でも白とびや黒つぶれの少ない映像を撮影可能だ。記録メディアには、4Kの場合はCFast 2.0カード、フルHD(1,920×1,080ドット)以下の場合はSDメモリーカードを利用する。
静止画撮影用にメカシャッターを搭載。「4K フレームキャプチャー」機能を使用すれば、秒間30コマで約829万画素の静止画を記録できる。
主な仕様は、撮像素子が有効約829万画素(静止画は約1,200万画素)の1.0型CMOSセンサー、レンズが焦点距離8.9~89mm(35mm判換算時:動画が27.3~273mm、静止画が24.1~241mm)の光学10倍ズーム、開放F値がF2.8(W端)~F5.6(T端)、対応感度がISO160~ISO20000となっている。
背面のモニターはチルト式で、約103万画素・3.0型のタッチパネル式。記録形式は静止画がJPEG、動画がMOV(MPEG-4 AVC/H.264)。本体サイズは約W125×D122×H102mm、重量は約1,040g(フード、バッテリ、記録メディア含む)。