俳優の岡田将生、成海璃子、松岡茉優、白石隼也、高月彩良、黒島結菜らが7日、東京・新宿ピカデリーで行われた映画『ストレイヤーズ・クロニクル』(6月27日公開)の上映会に登場し、舞台あいさつを行った。

左上段から栁俊太郎、鈴木伸之、黒島結菜、白石隼也、瀬戸利樹、下段左から高月彩良、松岡茉優、岡田将生、成海璃子、清水尋也

極秘機関の実験によって、特殊能力を得ることと引き換えに20歳前後までしか生きることができない宿命を背負わされた子どもたちが、未来の希望を信じた昴(岡田)らチームスバルと、未来に絶望し人類の破滅を企てる学(染谷将太)率いるアゲハチームに分かれて死闘を繰り広げる本作。次世代を担うとされる若手キャストたちが集結していることでも話題を集めている。

イベントでは、10代の命を燃やし尽くしぶつかり合う登場人物たちにちなんで、10代の女子高生100人を前に舞台あいさつを実施。主演の岡田が「昴を演じました岡田将生です。この作品で初めてアクションに挑戦しました。初めてのことだったので、いろいろと大変でしたがケガは大丈夫でした!」とあいさつすると、会場は黄色い声援に包まれた。

チェロを初めて触ったという音大生の役・成海は「家に持って帰って練習したのですが、苦情が来るんじゃないかと心配でした」とエピソードを披露。続く松岡は「入った瞬間良い匂いしましたよ!」と女子高生でいっぱいの会場に興奮気味。口から鉄片を放って敵を倒す超能力を持つ役どころから、「人に向かってつばを吐くように鉄片を飛ばすと、屈強そうな大人を倒せるので強くなった感じがして気持ちよかったです」と振り返った。

超腕力と痛みを感じない体を持つ最強の男、亘を演じた白石が「岡田君と初共演できたのがうれしかったです。このお仕事をはじめたばかりのころに、たまたま行った飲食店で岡田くんが手伝いをしていて、いつか共演できたときはこの話をしようと言っていたんです」と意外な出会いを明かすと、岡田が「その時に薦めた銀ガレイを食べてくれませんでしたよね」と応じ、会場の笑いを誘った。

高周波レーダーの能力を持つ碧役の黒島は、「初めて拳銃を持てたのがうれしかったです。重かったですが、撃つのは意外とすんなりできました」と語り、続いて"挑戦したい新しいこと"を聞かれると、「4月から大学生になるのですが、人見知りなので自分から声をかけて友達を作りたいなと思います」と意外な一面をのぞかせた。

今年20歳を迎えた松岡もコメントを求められ、「なんか皆が『ワー』ってなってくれること無いかなと思ったんですけど…そうだ年金手帳が届きました。思ったよりもペラペラで無くしちゃいそうです」と、新成人らしい発見があったことを明かした。そして、"チャレンジしたいこと"には「あと5年くらい女子高生の役をやりたい」と答え、「でも若い人と膝が違うんですよね。ちゃんとケアしてあと5年頑張ります!」と決意を語った。

さらに、映画内で行われるチームによる"対決"と絡めて"注目している対決"や"応援しているもの"を聞かれると、松岡は「応援しているものといったら、モーニング娘。'15さんですね。皆さんぐらいの年齢の子が歌ったり、踊ったり、一生懸命ですごいですから。宣伝隊長なんてお話があったらやりますよ」と独自の道を行く回答。一方で黒島は、「今私は友達を作ろうと頑張っているので、同じように新しい環境に慣れようとしている皆さんを応援しています!」と新大学生らしいコメントを寄せた。

続けて主演の岡田が「広島東洋カープの黒田投手はおとこ気もあって応援してしまいますね」と真面目に語ると、すかさず松岡が「さっきから岡田さんの答えに女子高生が反応していませんね! 一番キャーキャー言われるはずなのに」と鋭い指摘。すると岡田も「松岡さん厳しいなー。現場ではほとんどしゃべらなかったので、今日話してくれて喜んでいたのですけど」とタジタジの様子だった。

映画の原作は作家の本多孝好氏による同名小説。『アントキノイノチ』(2011年)の瀬々敬久監督がメガホンをとり、『桐島、部活やめるってよ』(2012年)で、第36回日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞した喜安浩平氏が脚本を務める。

(C)本多孝好/集英社 (C)2015「ストレイヤーズ・クロニクル」製作委員会