内閣府は8日、2015年3月の景気ウォッチャー調査の結果を発表した。それによると、景気の現状判断DIは前月比2.1ポイント上昇の52.2となり、4カ月連続で改善した。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連の全てのDIが上昇した。

景気の現状判断DI(出典:内閣府Webサイト)

家計動向関連DIは同2.5ポイント上昇の50.9。業種別に見た場合、小売関連DIは同0.9ポイント上昇の48.9、飲食関連DIは同5.6ポイント上昇の55.0、サービス関連DIは同5.6ポイント上昇の54.7。一方、住宅関連DIは同0.3ポイント低下の47.8となった。

企業動向関連DIは同1.6ポイント上昇の52.7。業種別に見ると、製造業は横ばいの50.9、非製造業は同2.8ポイント上昇の54.0となった。

雇用関連DIは同0.3ポイント上昇の59.4となった。

2~3カ月先の景気の先行きに対する判断DIは同0.2ポイント上昇の53.4となり、4カ月連続で改善した。

内閣府は、景気の基調判断を「一部に弱さが残るものの、緩やかな回復基調が続いている」から「緩やかな回復基調が続いている」に変更。一方、先行きについては「物価上昇への懸念等がみられるものの、賃上げへの期待や外国人観光需要への期待等がみられる」とした。