日産自動車は7日、高い走行性能と環境性能を両立するハイブリッドエンジンを搭載し、「エマージェンシーブレーキ(自動ブレーキ)」を標準装備することで安全性を向上させたSUV「エクストレイル ハイブリッド」を発表した。5月13日に発売される。

日産「エクストレイル 20X HYBRID "エマージェンシーブレーキ パッケージ"」

「エクストレイル ハイブリッド」は、駆動と発電を1つのモーターで行う日産独自の高効率なハイブリッドシステム「インテリジェント デュアル クラッチ コントロール」を搭載。2つあるクラッチの1つでモーターとエンジンを完全に切り離すことにより、高速域でのモーター走行や高効率のエネルギー回生を可能にし、JC08モードで20.6km/リットルという低燃費を実現している。

ハイブリッドシステムに合わせて最適化した2リッター「MR20DD」エンジンは、補機ベルトを廃止し、低フリクションオイルシールを採用したことで基本性能が向上。組み合わせるエクストロニックCVTにはガソリン車と同様のステップ変速制御を採用し、高い燃費性能に加え、力強い加速にも貢献している。素早い充放電が可能なリチウムイオンバッテリーも搭載されており、高速で精密なモーター制御によるクラッチ操作を行うことができ、スムーズな発進・変速を可能とした。

「エクストレイル」では初めて、スマートフォン連携機能を採用した「NissanConnectナビゲーションシステム」も搭載。スマートフォンのアプリケーションをナビ画面へ表示し、位置情報をナビの目的地に設定、メールの送受信を行うなどのサービスが利用できる。「エクストレイル ハイブリッド」の価格は280万4,760~324万円(税込)。