リクルートキャリアは6日、インターンシップに関する調査結果を発表した。企業調査期間は2014年12月13日~2015年1月29日、対象は全国の新卒採用を実施している企業1,184社。学生調査期間は1月5日~14日、対象は民間企業を対象に就職活動を行った全国の大学4年生及び大学院2年生2,539名。
企業の実施目的は「理解促進」
企業に対し、「インターンシップの実施目的」を尋ねたところ、「仕事を通じて、学生に自社を含め、業界・仕事の理解を促進させる」が88.8%と最多。次いで「学生に就業体験の機会を提供することで、社会貢献する」(64.7%)、「採用を意識し、学生のスキルを見極める」(41.1%)となった。
「実施の際の苦労や懸念点」としては、「プログラムの企画・設計」(78.7%)、「社内協力者の巻き込み」(72.7%)、「参加者の募集・選考」(43.1%)を挙げる企業が特に多い。
「実施の際の苦労や懸念点」 |
「プログラム内容」は、「通常業務でなく別の課題やプロジェクト」(51.1%)が最も多く、次いで「職場や工場の見学」(41.8%)、「社員の補助的な業務の一部」(40.4%)となった。
学生の参加目的は「仕事理解」
学生の「インターンシップ参加率」は26.9%で、2014年卒よりも3.0ポイント増加した。「参加目的」は、「仕事理解」(67.3%)、「業種理解」(53.3%)、「企業・職場の雰囲気を知る」 (32.2%)であった。
「インターンシップに参加してよかったと思う点」は、「仕事内容を具体的に知ることができた」が68.0%と最も多く、次いで「業種について具体的に知ることができた」(56.9%)、「企業・職場の雰囲気を知ることができた」(37.4%)の順であった。
「インターンシップに参加してよかったと思う点」 |
「インターンシップに参加しなかった学生の理由」は、「インターンシップの内容に魅力を感じなかった」(40.0%)、「実施時期や時間が、自分の予定と合わなかった」(28.0%)、「採用選考上有利になると思わなかった」(22.7%)の順であった。