CD/DVDレンタルやゲームの買取/販売などの事業を展開しているゲオは、モバイル事業においてNTTコミュニケーションズと提携し、全国のゲオ1,047店舗でスマートフォンおよびSIMカードの販売を開始した。本稿では、巨大チェーンとMVNO大手の提携が、MVNO市場全体にどのような影響を与えるのか考える。

全国1,000店舗以上でSIMの販売を開始

ゲオとNTTコミュニケーションズは「ゲオスマホ」として4月2日よりSIMカードなどの販売を開始した。ゲオスマホでは格安のMVNO SIM「ゲオxOCN SIM」を取り扱う。これはNTTコミュニケーションズの「OCNモバイルONE」をカスタマイズした商品で、毎月ゲオでDVD/BDレンタル(旧作のみ)に利用できる100円分の割引クーポンが受け取れる(専用アプリ利用者のみ)。

ゲオ×OCN SIMはゲオ全店の店頭で販売される。容量や価格はOCNモバイルONEと変わらない

SIM単体に加えて、ゲオが販売している中古スマホ端末とのセット販売も行われる。また、新品のSIMフリー端末「priori2」(freetel製・3Gのみ)および「Ascend G620S」(Huawei製・LTE対応)とのセット販売も、全国50店舗の「ゲオモバイル」で取り扱いを開始する。

SIMフリー端末として販売されるpriori2は1万584円、G620Sは2万3,544円(いずれも税込)と、同等機種を扱っている他社と比べて大きな差はない

ゲオモバイルは全国の政令指定都市級の大都市を中心に置かれたモバイル専門ショップ。全店舗にスマホの機種やSIMに関する知識を備えた「スマホ相談員」が常駐する。スマホ相談員は中古端末の買取査定から、機種変更や料金コース選びなどの相談にも乗ってくれるなど、アドバイザーとしての役割も担う。また、秋葉原・渋谷店など6店舗では音声通話SIMのMNP発行を即日または翌日までに行うサービスを開始している。

音声SIMのMNP即日・翌日開通サービスは第2四半期中に10店舗まで拡大する予定とのことだ