米Intelは2日(現地時間)、NVM Express 1.0準拠のPCI Express Gen.3 x4接続に対応したデスクトップ向けSSD「Intel SSD750」シリーズを発表した。日本国内での価格や発売時期は公開されていない。

「Intel SSD750」シリーズ

「Intel SSD 750」シリーズがサポートするNVM Expressは、SSD向けに開発されたプロトコル、および規格。現在、多くのSSDはAHCI(Advanced Host Controller Interface)で利用されているが、AHCIはもともとHDD向けのインタフェースであるため、最近はSSDの高速性をフルに発揮できなくなってきた。NVM ExpressはAHCIを経由しないため、SSDの性能を引き出す高速なデータ転送が可能だ。

「Intel SSD 750」シリーズのラインナップは、容量が400GBと1.2TBの2モデル、フォームファクタがPCI Express拡張カード型(HHHL:Half-Height Half-Length)と2.5インチ型を用意する。2.5インチ型の場合は、マザーボードなどにSFF-8643、SSD側にSFF-8639というコネクタを採用する。

PCI Express拡張カード型に加えて、2.5インチ型も用意する

SFF-8643は、12Gb/s SAS対応RAIDカードやケーブルなどで用いられている。一方のSFF-8639は、PCI-SIGが仕様を策定中で、どちらも一般的といえず、自作PC市場ではPCI Express拡張カード型がメインになるものと思われる。

NANDは20nm MLC NANDフラッシュで、総書き込みバイト数(Total Byte Written=TBW)は219TBW、平均故障時間は120万時間。

400GBモデルの転送速度は、シーケンシャルリードが最大2,200MB/s、シーケンシャルライトが最大900MB/s、4Kランダムリードが430,000IOPS、4Kランダムライトが230,000IOPS。

1.2TBモデルの転送速度は、シーケンシャルリードが最大2,400MB/s、シーケンシャルライトが最大1,200MB/s、4Kランダムリードが440,000IOPS、4Kランダムライトが290,000IOPS。