富士重工業は2日、米国・ニューヨークで開催中の「2015年ニューヨーク国際自動車ショー」のスバルブースにて、「STI Performance Concept」を世界初公開したと発表した。

ニューヨーク国際自動車ショーにて公開された「STI Performance Concept」

「STI Performance Concept」は、富士重工業のモータースポーツ統括会社であるスバルテクニカインターナショナル(STI)が、今後の米国での事業拡大に向け、その主要事業内容であるパーツビジネス、コンプリートカービジネス、モータースポーツ活動を表現したコンセプトカーとなる。

STI製サスペンション、ブレーキ、内外装部品などを含めて1台のコンセプトカーとして提示することで、STIのパーツビジネスとコンプリートカービジネスを具現化。エンジンには「Super GT」レース用のEJ20型2.0リットル水平対向4気筒ターボエンジンを搭載し、そのモータースポーツ活動を表現した。

富士重工業は、2014年5月に発表した新中期経営ビジョン「際立とう2020」で、同社の持続的成長をめざすとしており、その実現に向けた活動のひとつ「強い事業構造を創る」ための商品戦略として、STIブランドの活用拡大を掲げた。今回のコンセプトカー出展はその端緒になるという。

具体的には、スバルにとって最大市場である米国において、STI製パーツの販売を拡大するとともに、それらを搭載したコンプリートカーの展開も検討。米国でのモータースポーツ活動においては、スバルオブアメリカのグローバルラリークロスチームへのSTIからのサポートを強化していくとしている。

「2015 STI Rally Team USA GRC」

スバルブースの様子