元AKB48で女優の前田敦子が、4月11日放送のフジテレビ系『世にも奇妙な物語 25周年スペシャル・春~人気マンガ家競演編』(21:00~23:10)で、同シリーズ初主演を果たすことが2日、明らかになった。

『地縛者』に出演する前田敦子(左)と、田中圭

前田が主演を務めるのは、『富江』『うずまき』などで人気のマンガ家・伊藤潤二の『地縛者』をドラマ化した作品。街中に、地面に縛り付けられたように同じ姿勢で全く動かない人間"地縛者"が現れ、危険を感じて誰も近づかない中、声をかける社会福祉士・浅野範子を演じる。話を聞く中で、その土地に強い愛着があるために動けなくなっている、という推測をたてるが、範子の身近な人間も地縛者となってしまい、驚きの真実が明らかとなっていく。

『世にも』は「子供の頃から特別な時に放送する特別に楽しみな番組だった」と話し、初主演を喜んでいる前田。今回の作品について「人間の深い部分をつかれる『世にも』らしいお話で、そういう作品をやらせていただけることがうれしい」と語り、「誰もが持っている深いところをつかれる作品。ずんっと浸っていただけたら」と見どころをアピールしている。

なお、演出を手がける河野圭太は、前田が初の連続ドラマ出演を果たした『スワンの馬鹿! ~こづかい3万円の恋~』(2007年10月16日~12月18日放送)でも演出を担当し、それ以来8年ぶりのタッグとなる。前田は「あの頃は記憶にないくらい緊張していた」と振り返りながら、「今回は、監督とコミュニケーションを取りながら作品作りができたので、少しは成長できたかな」と自信をのぞかせている。

今回のスペシャルは、25周年を記念して、人気マンガ家とのコラボレーション作品を放送。『地縛者』に加え、『デビルマン』『キューティーハニー』などの永井豪原作『面』を鈴木梨央主演で放送する。『面』は、「和尚が自分の顔をまるで"面"のように外した瞬間、存在が消え、面だけが残された」という話を聞いた子供たちに異変が起こるというストーリー。鈴木は、「私の面が外れる」という謎の電話がかかってきた友人が姿を消し、恐怖におびえるという役どころを演じる。

このほか、稲垣吾郎主演の『自分を信じた男』(『もやしもん』の石川雅之原作)や、阿部寛が人気アニメ『ワンピース』とコラボレーションする『ゴムゴムの男』などを放送する。

『面』に出演する鈴木梨央(右)と、麿赤兒