エン・ジャパンが運営するサイト「エン 人事のミカタ」では、求職者2,605名を対象に「選考辞退」についてアンケートを実施した。調査期間は2014年11月29日~12月10日。
これまで転職活動において、選考辞退をしたことがあるか尋ねたところ、70%があると回答した。辞退した社数を聞くと、最多回答は「1社」(35%)だったが、「2社」~「6社以上」を合算した割合は、全体の7割近くにのぼる。
2012年と比較をすると、辞退経験者は減少しているものの、「6社以上」辞退をしている人は4%から12%に増加していることがわかった。辞退を経験している転職者1人当たりの辞退社数が増えていることがわかる。
辞退するタイミングについて聞くと、最も多かったのは「面接を受ける前の面接辞退」(53%、2012年:47%)だった。次いで「面接を受けた後の選考辞退」(44%、同:46%)、「内定を受けた後の内定辞退」(34%、同:39%)となっている。応募はしたものの、面接前に辞退するという人が増えているが、面接を受けた後の辞退は少なくなっている。
面接前に辞退をした人にその理由を尋ねると「応募後に再考し、希望と異なると判断した」「希望に反したスカウトメールだった」「ネット上でよくない評判や噂を聞いた」というものが多かった。
続いて面接後に辞退をしたことがある人に理由を聞くと、トップ3は「仕事内容が希望と合わなかった」「勤務地・給与など条件が希望と合わなかった」「面接での説明と求人情報に齟齬があった」となっている。
内定後の辞退理由については「勤務地・給与など条件の折り合いがつかなかった」が最も多かった。2位は「社風が自分には合わないと判断した」、3位は「他社での選考が通過した・内定が決まった」だった。