俳優の山田孝之が、1日深夜に放送されたTBS系トーク番組『オトナの!』(毎週水曜25:46~26:16、1日は25:51~)で、俳優としてのあり方と語った。
山田は「俳優をやっていると、作品ごとにいろんな役にならないといけない。だから、自分らしさというものがあってはいけないと思って生きてきました」と告白。「みんな生きている上でどんどん自分のことを固めていくけど、そうならないように生きてきました」と続け、「今話したことと5分後に言っていることが真逆でもいい。日々成長して変わっているわけだから、自分はこうだっていう生き方なんて見つけなくていい」との考えを示した。
そして、「20代前半か半ばくらいから、嫌われるのがけっこう好きだなと思っていて」と発言。「芝居を見ていいなって思わせたい。『すっげー嫌いなんだけど芝居はいい』『芝居は好きだけど人間的にはちょっと嫌』というのは最高の褒め言葉」とその理由を明かし、「人としてはまったく認められてないけど、芝居は認めてしまう。そうなったらすごい」と語った。
また、映画の撮影で、殴られて吹っ飛んだところからというシーンにおいて、本番前に自分で体を殴って実際に痛みを与えていたことも告白。「そうじゃなくできた方がすごいと思うし、やりたいことの精度は上がるはずですけど、多少精度が落ちてもリアリティを追及しないとできない」とストイックな姿勢を見せた。