企業体質への不満、1位はサービス残業
日本法規情報は、全国の男女631人を対象に、今の会社を辞めようと考えたことがあるかについてアンケート調査を実施した。調査期間は3月8日~25日。
現在務めている会社を辞めようと考えたことがあるか尋ねたところ、72%が「ある」と回答した。次いで21%が「不満はあるが、辞めようと考えたことはない」で、合わせると約9割が現在の職場に不満を持っていることがわかった。「不満はなく、辞めようも考えたことはない」と回答したのはわずか7%だった。
現在の職場への不満について具体的に聞くと、「賃金・給与に不満がある」という回答が21%で最も多かった。次いで20%が「職場の上司に不満がある」、12%が「仕事内容に興味が持てない」「職場の同僚に不満がある」と答えた。そのほか、「ブラック企業である」「仕事内容に満足できない」「部下に不満がある」が約1割となっている。
不満に感じる企業の体質とはどのような点か聞くと、28%が「残業はして当たり前で、しかも請求出来ない」と回答した。「社員の吊るし上げ、イジメがある」が18%、「入社後2年以内の離職率が高い」が15%、「パワハラが日常的に行われている」が12%、「休日勤務が当然で、特別な手当てがない」が14%だった。
そのほか、「派遣社員やバイトを使い捨てのように扱う」「福利厚生がない、またはあっても機能していない」といった回答も寄せられた。中には、1年間に10人以上離職があった部署があるにも関わらず、企業側が職場の問題として認識・対処するシステムがないといった回答もみられた。