東映アニメーションと前田建設は、東京・練馬区にある遊園地「としまえん」にて、新アトラクション「マジンガーZの格納庫」建設を提案した極秘計画を発表した。完成目標は、東京オリンピックが開催される2020年予定。

「としまえん」の新アトラクション「マジンガーZの格納庫」計画

エイプリルフールの一環として発表されたこの企画は、他来園者層に比べて数の少ない40代~50代の男性を呼び込むべく計画され、大人向けのエンターテイメント施設として着想。また、『マジンガーZ』はヨーロッパ圏で人気が高く、2020年の東京オリンピックまでの完成を目指し、海外からの来場者増員を狙っているという。

新アトラクションとなる「マジンガーZの格納庫」は、1972年に放送されたTVアニメ『マジンガーZ』の劇中で、2つに割れたプールの下からマジンガーZがせり上がり、操縦席となる"パイルダー号"と合体する出撃シーンを体験できるアトラクション。操作が容易な初心者向け「ホバーパイルダーコース」、より本格的な上級者向け「ジェットパイルダーコース」の2種類から用意されている。上部がプールで擬装された地下の格納庫から身長18,mのマジンガーZがリフトアップされ、アニメさながらにパイルダー号とマジンガーZの合体を忠実に再現。定員は各回1名に限定、料金については未定だが、もりもり博士の美容院代一回分程度が想定されている。

さらに、マジンガーZになりきってリフトアップを体験できる「人サイズ格納庫」をプールエリアおよび豊島園"庭の湯"内に複数設置することも計画。庭の湯では、ガソリンスタンドの自動洗車機をヒントに開発された、リフトアップしながらのボディウォッシュやマッサージ機能を完備する考えもあるらしい。さらに本アトラクションの完成に伴い、園内を走行する模型列車をマジンガーZ、あしゅら男爵を模した新型車両に改造する案もあり、エイプリルフールネタにしてはかなり詳細まで企画されている。

『マジンガーZ』の原作者・永井豪氏は、本プロジェクトに対して「完成を心待ちにしています!」とまんざらでもない様子で、「ジェットパイルダーコースでぜひ挑戦させていただきたいと思います」と喜びをあらわに。また、『マジンガー』シリーズなどのロボットを美少女キャラ化したアニメ『ロボットガールズZ』でZちゃん(マジンガーZ)役を演じる声優の本多真梨子も、「『ロボットガールズZ』の劇中でも、プールの中の格納庫からZちゃんが登場するシーンがあって、私もやってみたいと思っていました!」と期待を寄せている。

アトラクションの建設は、空想世界にある建造物を現状技術および材料で建設する「思考実験的提案」を発表してきた前田建設工業のファンタジー営業部が担当。2003年に工期・工費について発表した72億円のプランがついに実現化されることになるが、超合金Zの調達法や、格納庫の背景として欠かせない富士山の練練馬移設が大きな課題となっている。

また、『マジンガーZ』のファン層が企業経営を担っている世代の多いことから、法人利用のサービスも検討中。この企画ために世界最大級の巨大3Dプリンターを導入し、高さ18mの「社長像」「新任取締役候補像」「新商品」などを製作。マジンガーZの代わりにプールの中からリフトアップするサービスも提供されるという。これにより企業の成長性や業績向上を強く印象付ける会場として、株主総会や決算説明会の誘致も狙っている。

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