島根県の一畑電車はこのほど、今年2月に導入した「新型電車」1000系(元東急電鉄1000系)の今後の運用について発表した。
1000系は2013年まで、東急東横線と東京メトロ日比谷線の直通運転で活躍していた車両。東京メトロ副都心線開通にともない日比谷線直通運転が終了し、車両が余剰となったことから一畑電車に譲渡され、中間車に運転席を設けるなどの改造が施され、今年2月8日から営業運転を開始した。
2月26日からはより多くの利用者に乗車してもらえるよう、試験的に通勤時間帯の特急「スーパーライナー」(電鉄出雲市7時24分発松江しんじ湖温泉行、4両編成)での運用を行い、利用者から高い評価を受けたという。「スーパーライナー」での運用は3月27日でいったん終了したが、「新型車両が2編成4両のみであるため、どうしても運行時間が限られてしまい、やむを得ず期間限定での試験運行とさせていただきました」と同社は理由を説明している。
今後は全体の車両運用を見直し、夏頃までには再び1000系を特急「スーパーライナー」で運用できるように調整を図るとしている。それまでの期間は従来通り5000系または2100系で特急「スーパーライナー」を運転し、1000系は特急以外の通常の運用に就くとのこと。