パナソニックは3月31日、HDD搭載ハイビジョンブルーレイディスクレコーダー「全自動DIGA(ディーガ)」3機種「DMR-BRX6000」「DMR-BRX4000」「DMR-BRX2000」を発表した。発売は5月22日。価格はオープンで、推定市場価格はDMR-BRX6000が210,000円前後、DMR-BRX4000が160,000円前後、DMR-BRX2000が100,000円前後(いずれも税別)。
全自動DIGAは、通常の録画用チューナーのほかに、「チャンネル録画」と呼ばれる全番組録画用のチューナーを内蔵したレコーダーだ。チャンネル録画では、指定したチャンネルの全番組を録画。HDDの容量がなくなった場合には、古い番組から上書き保存していく。DMR-BRX6000はチャンネル録画用に8基のチューナーを、DMR-BRX4000とDMR-BRX2000はチャンネル録画用に4基のチューナーを内蔵。いずれも通常録画用チューナーは3基搭載する。
通常録画用チューナーは3モデルとも地上/CS/110°CSデジタル放送の3波に対応し、チャンネル録画用チューナーはDMR-BRX6000では8基中3基、DMR-BRX4000とDMR-BRX2000では4基中3基が3波に対応している。そのほかのチャンネル録画用チューナーは地上デジタル専用となる。
通常録画用チューナーのうち2基までは、チャンネル録画に割り当てることも可能だ。DMR-BRX6000では最大10局(うち5局は地上デジタルのみ)、DMR-BRX4000とDMR-BRX2000では最大6局(うち5局は地上デジタルのみ)の全番組録画ができる。
内蔵HDDの容量はDMR-BRX6000が6TB(3TB×2)、DMR-BRX4000が4TB、DMR-BRX2000が2TBだ。DMR-BRX6000のHDDのうち1つはチャンネル録画専用。もう1つは通常録画用として使えるが、チャンネル録画用として最大2.75TBまで容量を割り当てることも可能だ。DMR-BRX4000とDMR-BRX2000のHDDはすべて通常録画用としても使えるが、DMR-BRX4000は4TBのうち3.75TBまで、DMR-BRX2000は1.75TBまでチャンネル録画用に割り当てることも可能だ。HDD容量を最大限チャンネル録画用に割り当てた場合、DMR-BRX6000は10ch×21日、DMR-BRX4000は6ch×36日、DMR-BRX2000は6ch×16日の全番組を録画できる。
外付けHDDの接続にも対応。通常録画だけでなく、チャンネル録画にも使用できる。全自動DIGAはいずれもSeeQVault規格に対応しているため、同規格に準拠した外付けHDDを用いれば、レコーダーに録画した番組をダビングして他のSeeQVault対応機器で再生することも可能だ。
電源を入れると、「新着番組情報」画面が表示される。新着番組情報画面には、「よく見る番組」「あなたへのおすすめ」「録画数ランキング」「最新ニュース」などの項目が設けられ、チャンネル録画している番組の中から見たい番組にすばやくアクセスできる。
4K/30pへのアップコンバートにも対応。ハイビジョン領域の色信号補間を経ずに4K信号へアップコンバートするため、自然な質感の映像を実現できるとする。4Kカメラで撮影したMP4形式の4K動画を全自動DIGAのHDDへ保存して再生可能だ。また、写真の4K出力にも引き続き対応している。
3製品とも、「外からどこでもスマホで視聴」に対応。無料の専用アプリ「メディアアクセス」をスマートフォンやタブレットにインストールすると、チャンネル録画や通常録画した番組、現在放送中の番組を、外出先からもストリーミング視聴できる。
DLNAのサーバー機能を利用して、全自動DIGAのHDDに保存された楽曲を、DLNA対応のオーディオ機器で再生できる。ハイレゾ音源配信サービス「e-onkyo music」で購入したハイレゾ音源の楽曲を、DIGAに自動でダウンロードする機能も搭載。楽曲購入から再生までパソコンを使わずに、ハイレゾ音源を楽しめる。
2015年秋に国内で提供開始される予定の映像配信サービス「NETFLIX」にも対応する。NETFLIXの視聴には別途NETFLIX社との契約が必要だ。
サイズと重量はDMR-BRX6000がW430×D309×H68mm/4.9kg、DMR-BRX4000がW430×D199×H61mm/3.2kg、DMR-BRX2000がW430×D199×H59mm/2.9kg。