日本経済新聞出版社はこのほど、書籍『原油暴落で変わる世界』を発売した。著者は世界平和研究所主任研究員の藤和彦氏。価格は1,600円(税別)。
2014年後半から始まった原油価格の急落。同書は、原油価格下落の効果はプラスだけではなく、金融市場を通じて経済に負の連鎖が生じる可能性があるほか、ロシア経済、中東地域の不安定要因でもあると指摘する。原油暴落のインパクトを経済、地政学両面から解明する。
主な内容は、「序章 原油暴落、次に何が起きるのか」「第1章 なぜ『逆オイルショック』が再来したのか」「第2章 原油暴落が金融危機の引き金に」「第3章 苦境に陥るロシアをどう見るべきか」「第4章 中東湾岸諸国に『アラブの春』が発生か」などとなっている。
著者の藤和彦氏は1960年愛知県生まれ。1984年通商産業省(現・経済産業省)入省後、エネルギー政策などの分野にかかわる。2003年内閣官房へ出向(内閣情報調査室内閣参事官)、2011年世界平和研究所へ出向、現在主任研究員を務める。著書に『シェール革命の正体』(PHP研究所)などがある。