マクロミルは27日、「就職活動に関する調査」の結果を発表した。調査機関は3月13日~16日、対象は1都6県に住む就職活動中の大学3年生と大学院1年生300名。

53%が「就活後ろ倒しで混乱」

「就活スタートのタイミング」について、「解禁前」に始めた人は46%、「3月1日の解禁後」に始めた(始める)人は36%、「4月以降」に始める人は18%であった。3月中旬時点ですでに「内定が出ている」と回答した人は5%、平均1.7社から内定が出ていることがわかった。

「就活スタートのタイミング」

「就活の解禁時期繰り下げ」については、95%の人が「知っていた」と回答。その内の53%が繰り下げ解禁を知って、「混乱した」と答えている。

「混乱した理由」は大きく分けると、「スケジュール感がつかめない」「学業との両立が難しい」「企業の足並みが揃っていない」の3種類に分類される。

具体的には「解禁が遅くなったことで、先輩のスケジュールを参考にできなかった。また、研究と重なるのでスケジュール管理が大変になると感じた」「今まである程度就職活動が落ち着いてきた時期に卒業研究に取り組めるようになっていたのに、今のスケジュールは就職活動と卒業研究を並行して行わなければならず、どちらも中途半端になりかねないと思った」「民間の就職活動と教育実習期間が完全にかぶるようになってしまった」「フライングする企業が増えたり、情報の乱雑により何を信じればいいのか分からなくなった」などの声が寄せられた。

企業を選ぶときに知りたい情報

「企業を選ぶ際に、その企業について知りたい情報」を尋ねたところ、「社風・雰囲気」が最多で64%、次いで「将来的な給与」(58%)、「職場の環境」(55%)、「具体的な業務内容」(45%)となった。一方で、「本当は聞きたいけど聞けない企業の情報」を尋ねたところ、「将来的な給与」が最多で53%、次いで「休暇のとりやすさ」(49%)、「平均的な残業時間」(35%)と、待遇面の疑問があげられた。

「本当は聞きたいけど聞けない企業の情報」