器用に箸を使いこなしたり音を立ててラーメンを食べられたりと、今日では日本の食文化に親しみ、習得としている外国人も少なくない。特に日本に住んでいる外国人ともなれば、日本人以上に日本の心を会得している人もいるだろう。しかし、それでも「これは無理! 」という日本食はないのだろうか? 日本に住む外国人20人に、今でも苦手な日本食について聞いてみた。

納豆は最難関!?

・「納豆。においとネバネバの食感が気になる」(フランス/30歳/男性)

・「納豆。おいしくない」(イギリス/30歳/男性)

・「納豆やひじき。味だけでなく食感も合わない」(フィンランド/27歳/男性)

・「納豆。においの問題とネバネバしているところ。安くて栄養がいっぱいとれるのに……」(シリア/35歳/男性)

・「納豆はにおいから駄目」(タイ/30歳/女性)

・「納豆は駄目。ネバネバしているものは基本的に駄目」(ベトナム/31歳/女性)

・「納豆はにおいがあって、食べることができない」(オランダ/44歳/女性)

・「納豆。見た目とにおいが苦手」(ウクライナ/42歳/女性)

・「納豆。味も見た目もあまり合わない」(ミャンマー/32歳/女性)

・「納豆やネバネバする食材(とろろなど)がちょっと苦手。母国ではねばっとするものは食べない」(イタリア/38歳/女性)

内臓系にもハードルが

・「ホルモン。私は梅干しや漬物、豚足、イナゴ、白子(しらこ)など、外国人が苦手そうなものでも食べられるが、ホルモンはいまだに食べられない。においが原因」(アメリカ/26歳/男性)

・「馬刺し、レバ刺し、ホルモン。母国にない料理で内蔵系は苦手」(マレーシア/36歳/女性)

魚介系

・「魚卵は苦手のまま。母国にいた時でもあまり食べられなかった」(カナダ/31歳/男性)

・「サザエなど生の貝類が苦手。触感が慣れずなかなかおいしいと思えない」(ドイツ/39歳/男性)

・「もともとエビが苦手だから、エビが入っている食べ物は全て苦手。豆腐も味がしないから苦手」(スペイン/32歳/女性)

そのほか

・「オクラなど。ネバネバが苦手」(韓国/48歳/男性)

・「奈良漬。味が合わない」(インドネシア/37歳/男性)

・「宗教上から最も苦手なものは豚肉」(トルコ/39歳/男性)

・「ワサビ。においがきつい」(中国/28歳/女性)

・「生卵。生だからおなかを壊しそう」(ブラジル/30歳/女性)

総評

欧州のみならず、中東や東南アジア出身者からも苦手という声があったのは納豆。独特なにおいとネバネバがどうもなじめないらしい。日本人でも苦手という人もいるのでしょうがないのかもしれないが、最近ではにおいを抑えた納豆も開発されている。においでシャットアウトしてきた人には、ぜひ一度試していただきたい。

内臓系は海外でも食べられているのだが、欧米ではタンのような比較的くせの少ないものが好まれているためか、こちらもややハードルが高いようだ。魚介系であがったものは、外見にインパクトがあるというのもひとつの理由かもしれない。筆者も海外で生卵の話をしたことがあるが、国籍を問わず外国人にびっくりされたことがある。一般的に生卵が食べられるのは日本くらいなので、海外に行く際は日本人も気をつけるようにしよう。

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