本田技研工業(ホンダ)は4月2日、新型2シーター・オープンスポーツ「S660(エスロクロクマル)」を発売する。これを記念した特別限定車「S660 コンセプト エディション」も同日に発売される。

ホンダ「S660 α」

同モデルは、ホンダらしい「走る喜び」の実現をめさして開発された。「曲がる楽しさ」として、ミッドシップレイアウトにより、45:55という最適な前後重量配分を実現。慣性モーメントの最小化とトラクション性能の向上を図った。同時にロール時の姿勢にもこだわり、ロールセンター高と重心高を最適化して、安定性の高い走りを実現。軽自動車で初となる電子制御システム「アジャイルハンドリングアシスト」を採用し、車体の動きに応じたコントロールにブレーキ制御を活用することで、スムーズな車両挙動を実現している。

「走る楽しさ」として、「N」シリーズで定評のある直列3気筒DOHCターボエンジンをベースに、新設計のターボチャージャーを採用。このエンジンは吸排気音、ターボチャージャー作動音、アクセルオフ時に過給圧を開放するブローオフバルブ音などに独自のサウンドチューニングを施し、スポーツカーならではの迫力あるエンジンサウンドを実現している。トランスミッションは軽自動車初となる6速マニュアルトランスミッションを新開発して搭載。7速パドルシフト付CVTを選ぶこともできる。

「操る楽しさ」として、ドライバーの着座姿勢やヒップポイント、アクセルやブレーキペダルの位置を最適化し、ゴーカートに乗っているようなドライビングポジションを実現した。ステアリングホイールはホンダの市販車として最小径となるφ350mmとなっている。腿から腰にかけて風を送り込めるエアアウトレットを新設した「ミッドモード付フルオート・エアコンディショナー」や、風の流れを調節する昇降式リアセンターガラスを採用し、オープン時でも快適な室内空間を実現している。

安全装備も充実しており、運転席/助手席エアバッグに加え、サイドエアバッグも搭載。助手席エアバッグは世界初となる「内圧保持式エアバッグシステム」を採用し、優れた乗員保護性能を実現した。

価格は、装備の充実した「S660 α」が218万円、エントリーグレードの「S660 β」が198万円。「S660」発売を記念して、660台限定の「S660 コンセプト エディション」も発売される。レッドステッチのスポーツレザーシートなど質感を高めた装備を採用し、価格は238万円(価格はすべて税込)。いずれのモデルも6MTとCVTを同価格で選ぶことができる。

「S660」外観・内装イメージ

「S660 CONCEPT EDITION」外観・内装イメージ