JR東海はこのほど、2015年度の重点施策を発表し、超電導リニアによる中央新幹線計画に関して、測量や設計、用地取得などの必要な準備が整った場所から順次建設に着手するとの見通しを示した。

山梨リニア実験線に投入されたリニア新型車両「L0(エル・ゼロ)系」

超電導リニア体験乗車の様子

中央新幹線の工事実施計画は2014年10月に国土交通大臣の認可を受け、今後は地域との連携を密にしながら工事準備を着実に進める考え。工期が長期間にわたる品川・名古屋両駅など準備が整ったところから着手し、工事を着実に進めていくとしている。

中央新幹線で採用する超電導リニア技術のブラッシュアップとコストダウンにも引き続き取り組む。山梨リニア実験線では営業線仕様の車両・設備による長距離走行試験を2編成を交互に運用しながら実施。営業運転に対応した保守体系の確立に向けた検証を行うとともに、さらなる技術向上と営業線の建設・運営・保守のコストダウンをめざす。2014年度に2回にわたって実施した超電導リニア体験乗車は、2015年度も引き続き実施する予定だという。