中国電力のシンクタンク「エネルギア総合研究所」はこのほど、2015年に広島東洋カープ(以下、カープ)がセ・リーグ優勝を果たし、クライマックスシリーズを勝ち抜いて日本シリーズに進出した場合、広島県内の経済効果は年間約256億円に上るとする試算結果を発表した。
カープは、8年ぶりに黒田博樹投手がチームに復帰し、24年ぶりのリーグ優勝が期待されている。同試算では、カープがレギュラーシーズンを通して好調を維持し、リーグ優勝を果たした上、クライマックスシリーズ(ファイナルステージ)を勝ち抜いて日本シリーズに進出すると仮定。広島県内の観戦チケット代、関連グッズの購入代、観客の交通費、宿泊代などが経済効果に含まれると定義し、年間観客動員数は前年比36万人増の約226万人と仮定した。
これらを元に経済効果を試算したところ、2015年のカープとマツダスタジアムの広島県における経済効果は、前年比39億円増の約256億円(前年比39億円増)、それに伴う雇用効果は同400人増の約2,470人に上る見込みとなった。
これは、歴代最高の観客動員数を記録した2014年をさらに上回り、経済効果、雇用効果、観客動員数いずれも過去最高となる見通しという。