楽天証券はこのたび、ニューヨーク証券取引所に上場するFXCMの子会社で、日本国内でFX事業を行うFXCMジャパン証券の発行済株式の100%を4月1日付で約62百万米ドル(最終的な取得金額はFXCMジャパン証券の2015年3月末財務諸表をベースとした計算により決定)で取得することで、FXCM HOLDINGS,LLC、FXCM NEWCO,LLC(FXCMの子会社でFXCMジャパン証券の株式保有会社)と合意したと発表した。
また、このたびの株式取得により、FXCMジャパン証券は楽天証券の子会社となる。
楽天証券は、FX事業における顧客基盤の拡大を更に加速させるべく、優良な顧客基盤およびFX取引事業における最先端の取り組みを有するFXCMジャパン証券の全株式を取得し子会社化する。
2007年に設立されたFXCMジャパン証券は、その前身となるフォレックス・キャピタル・マーケッツ・ジャパンが2001年よりFX事業を開始し、FXを提供する会社のなかで最も長い歴史を持つ金融法人のひとつで、現在では国内大手FX専業会社の1社に数えられているという。保有口座は25万口座を超え、預り証拠金残高は400億円を上回る水準となっている(2月末現在)。
FXCMジャパン証券の親会社であるFXCMグループはグローバルにFX事業を展開しており、世界有数のFX取引量を誇るグループ。FXサービスにおいては、顧客の全ての注文を直接インターバンク市場に繋ぐことで、市場リスクを取らず、顧客との利益相反のないNDD(ノーディーリングデスク・モデル)を提供するなど、最先端のテクノロジーを活用して顧客の取引をサポートしているという。
楽天証券は、2003年よりFXサービスを提供している。2013年1月にはFXサービス内容を一新し、スプレッド0.3銭(米ドル/円)と業界最狭水準での提供や高性能のFXトレーディングアプリ「MarketSPEED FX」、スマートフォン専用FXトレーディングツール「iSPEED FX」の提供など、顧客の利便性が高いFXサービスを展開していて、国内店頭FX業界における取引順位は第5位(一般社団法人金融先物取引業協会公表の月次取引金額(円金額)を参考)に位置しているという。
今後もFX事業を証券事業におけるコアビジネスのひとつとして位置付け、更なる取引ボリュームの拡大を目指していくとしている。