音声アシスタントの「Siri」は、いまやiPhoneにとって欠かせない機能のひとつ。人前で使うことに気恥ずかしさはあるにしても、手が離せないときのメモ、天気予報の確認、インスタントラーメンをつくるときの3分タイマーなど、いつの間にかSiriで用事を済ませている場面はあるはず。iOS 8のいま、より流ちょうに会話をこなすようになり、以前より違和感が減ったというユーザも多いことだろう。

電話をかけることも、Siriが活躍するシーンのひとつ。連絡先に登録済の人物であれば、「○○に電話」などと話しかけるだけで電話することができるので、「電話」アプリを操作するより断然スピーディー。会話が目的なだけに、他の処理に比べ話しかけることへの抵抗が少ないこともSiriにマッチしている。

しかし、なにかの拍子にSiriが誤作動してしまうことがある。以前と比較すると減ってはいるが、Siriに話しかけて通話を開始する「音声ダイヤル」は、携帯電話としての利便性を考慮してかそのままになっている。知らぬ間にダイヤルを開始していた、という報告がなくならないのは、この音声ダイヤルが初期設定で有効にされていることが原因だ。

だから、Siriによる誤ダイヤル予防には音声ダイヤルの無効化が効果的だ。ロック解除しないかぎり声でダイヤルを命令できなくなるものの、Touch IDに対応したiPhoneであればロック解除は数秒あればじゅうぶん、ダイヤル開始までの時間はほとんどかわらないはず。Siriを無効化する必要はないので、利便性も低下しない。Siriの誤ダイヤルに困ったら、Siriはオンのままで音声ダイヤルはオフ、これがお勧めだ。

操作手順をカンタン解説

1 「設定」を起動し、「Touch IDとパスコード」をタップする

2 パスコードを入力して認証を実行する

3 「音声ダイヤル」スイッチをオフ(緑→白)にする。Siriのスイッチはオンのまま変更しない(Siriをオフにすると「音声ダイヤル」スイッチは消える)ことがポイントだ

4 これでロック時に「電話して」などとSiriに命令しても、ダイヤルできなくなる

(提供:iPad iPhone Wire)