プロ棋士とコンピュータ将棋ソフトによる5対5の団体戦「将棋電王戦FINAL」の第3局・稲葉陽七段 対 やねうら王が、3月28日に北海道函館市の五稜郭で開催される。

「将棋電王戦」公式サイトより

ドワンゴと日本将棋連盟が主催する「将棋電王戦FINAL」は、現役プロ棋士と「将棋電王トーナメント」で勝ち抜いたコンピュータ将棋ソフトが戦う団体戦。2012年より毎年開催されているが、これまで棋士が負け越しており、今回が最後のリベンジのチャンスとなる。

既報のとおり、第1局第2局では棋士側が2連勝しており、「将棋電王戦」史上初となるプロ棋士側の勝ち越しにリーチがかかった今回の第3局は、稲葉陽七段と、「第3回将棋電王戦」にも出場した将棋ソフト・やねうら王の対局。コンピュータ将棋の代指しを努めるのは、デンソーが一が新たに開発したという将棋専用ロボットアーム「電王手さん」で、歴史の転換期を迎えた五稜郭という大舞台で、最高峰の頭脳と最先端テクノロジーが真剣将棋を繰り広げることになる。

当日は10:00より対局開始。持ち時間は5時間(チェスクロック方式)で、使い切ると1分将棋となる。2014年11月に行われた元チェス世界王者のガルリ・カスパロフ氏による振り駒の結果、棋士側が第1・3・5局で先手番▲に決定している。なお、全対局の模様は、ニコニコ生放送にて完全生中継される。

将棋電王戦FINAL 観戦記
第1局 斎藤慎太郎五段 対 Apery - 反撃の狼煙とAperyの誤算
第2局 永瀬拓矢六段 対 Selene - 努力の矛先、永瀬六段の才知
第3回将棋電王戦 観戦記
第1局 菅井竜也五段 対 習甦 - 菅井五段の誤算は"イメージと事実の差
第2局 佐藤紳哉六段 対 やねうら王 - 罠をかいくぐり最後に生き残ったのはどちらか
第3局 豊島将之七段 対 YSS - 人間が勝つ鍵はどこにあるか
第4局 森下卓九段 対 ツツカナ - 森下九段とツツカナが創り出したもの
第5局 屋敷伸之九段 対 Ponanza - 屋敷九段とPonanzaが一致していた読み筋
第2回将棋電王戦 観戦記
第1局 阿部光瑠四段 対 習甦 - 若き天才棋士が見せた"戦いの理想形"とコンピュータの悪手
第2局 佐藤慎一四段 対 Ponanza - 進化の壁を越えたコンピュータが歴史に新たな1ページを刻む
第3局 船江恒平五段 対 ツツカナ - 逆転に次ぐ逆転と「△6六銀」の謎
第4局 塚田泰明九段 対 Puella α - 泥にまみれた塚田九段が譲れなかったもの
第5局 三浦弘行八段 対 GPS将棋 - コンピュータは"生きた定跡"を創り出したか?
番組名:「『将棋電王戦FINAL』第3局 稲葉陽七段 vs やねうら王」
放送日:3月28日(土)
放送時間:9時30分
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