俳優の菅田将暉が主演を務める、福田雄一監督最新作『明烏 あけがらす』(5月16日公開)の予告編が27日、公開された。全カット初公開の映像となる。

『明烏 あけがらす』の場面カット

予告編は、借金返済期限が迫った最下位ホストのナオキ(菅田)が返済金1000万円を用意できたことに大喜びし、余った金で宴会を開く提案をする場面から始まる。しかし、それは夢だったようで、絶対絶命の状況に陥ったナオキ。ホストクラブの仲間たちはまったく頼りにならず、途方に暮れてしまう。

動画には、チャラいホスト・アオイ役の城田優、真面目ホスト・ノリオ役の若葉竜也、無銭飲食をした客・明子を演じる吉岡里帆、ホストクラブ「明烏 あけがらす」の切り札・レイ役の柿澤勇人、ナンバー1ホストのヒロ・松下優也、そして店長のアキラ役・ムロツヨシ、ナオキの親父・五郎役の佐藤二朗らが登場。「女、ババアはダマしても仲間だけは裏切らない」「子どもが食べてる途中でしょうがー!」などの衝撃のセリフとともにホストたちが躍動し、「どうする? ねぇ、どうしよう…」「一緒に死ぬか…」と追い込まれたナオキが頭を抱えながら目を見開き「うわー!」と絶叫する場面も収められている。

後半には、福田監督作品常連の個性派・ムロツヨシらしさを存分に味わえるやりとりも。「去る者は追わずだ。とっとと行け」とクールに振る舞うものの、No.1ホストのヒロに「なら行きます」とすげなくされると、ウソ泣きしてしまう店長・アキラ(ムロ)。ヒロに「今軽く泣きませんでした?」とツッコまれると、「泣いてないよ、全然泣いてない」と強がるが、また去られようとするとまた駄々をこねだす。そしてとどまると、さらにかっこつけるというコミカルなやりとりを繰り広げる。

本作は、『明烏』『品川心中』などの、古典落語の演目をベースに物語を構築。ドラマ『アオイホノオ』『勇者ヨシヒコ』シリーズや、映画『HK/変態仮面』(2013年)『女子ーズ』(2014年)などで独自の世界観を見せてきた福田監督がメガホンをとり、福田組初参加にして主演を務める菅田をはじめ、福田監督がオーディションで即決したという吉岡など話題の若手が顔をそろえている。


(C)2015「明烏」製作委員会