「東海地方は全国屈指の和菓子どころである」。そう聞いてもピンとこない人も多いだろうが、歴史をたどると「あっなるほどね! 」と思うはず。そんな東海の和菓子文化をひもとき、現代に受け継がれている名店と銘菓を厳選して紹介する書籍『東海の和菓子名店』が、4月16日に登場する。
現在の東海はというと、徳川家康の九男・徳川義直を家祖と尾張徳川家の時代、江戸で緊縮財政が続く中でも娯楽遊興・文化芸術を奨励し、「茶の湯文化」が花開いた地である。茶の湯と深い関わりを持つ「和菓子文化」も発展し、その伝統は今も東海に受け継がれているのだ。
著者は、東海の食文化に精通した大竹敏之氏と、文化的側面から和菓子の研究を続ける森崎美穂子さん。粋人が認める一流店の茶席菓子や長く愛され続ける信頼の名店、大切な人に贈りたい伝統の銘菓のほか、伊勢路の餅街道や東海の定番土産菓子なども紹介する。
発売日は4月16日で、本体価格は税別1,300円。A5判・無線とじで128ページ構成となっている。発行元はぴあ。
掲載店
両口屋是清/美濃忠/御菓子所芳光/松華堂菓子舗/花乃舎/尾張菓子きた川/京菓子司川村屋賀峯総本店/虎屋本店/御菓子処和/松花堂/川口屋/丸井屋老舗/川村屋/ふくや/川上屋/万年堂/むらさきや/おきなや総本舗/不老園/不老園正光/御菓子処吾妻軒本店/松月堂/兎月堂老舗/御菓子所まつ月/分隣堂/御菓子つちや/柳屋奉善/金蝶園総本家/深川屋/紅梅屋/松浦軒本店/奈良屋本店/玉井屋本舗/大口屋布袋本店/武藤杏花園