JR西日本は23日、特別な「トワイライトエクスプレス」の運転について発表した。5月16日から旅行会社専用団体臨時列車として運転開始し、5~6月は琵琶湖1周と山陽本線下関方面への走行を組み合わせたルートが設定された。
24系客車の専用編成を使用し、大阪~札幌間で運転された寝台特急「トワイライトエクスプレス」は、3月12日の列車をもって運転終了。その後、3月定例社長会見にて、JR西日本エリア内で団体専用臨時列車としての運転を検討していることが明らかにされた。
今回の発表によれば、5月からの運転開始を前に車両編成も組み直されるとのこと。客車8両編成(うち1両は電源車)となり、客室はすべて「スイート」「ロイヤル」(1~4号車)とし、サロンカー(5号車)と食堂車(6号車)も組み合わせた(7号車は乗務員などが使用)。定員は40名で、車内サービスもグレードアップ。ディナーやデザート、朝食のパンなど、著名なブーランジェ・パティシエがプロデュースしたメニューを提供するという。
5~6月は1泊2日の「山陽コース」を設定。下りは大阪駅を10時頃に発車し、琵琶湖を1周して大阪経由で山陽本線へ。翌日15時頃に下関駅に到着する。上りは下関駅を10時頃に発車し、山陽本線から大阪経由で琵琶湖を1周し、翌日18時頃に京都駅に到着する。運転日は下り(大阪発)が5月16日以降の毎週土曜日、上り(下関発)が5月18日以降の毎週月曜日。7月以降の運転日は決まり次第、案内するとしている。
同列車では地域共生につながる取組みとして、沿線自治体と連携し、停車時や走行中の車内において、地元特産品の販売、伝統芸能の実演といったおもてなしも計画しているという。「トワイライトの良さは車窓、食事など乗ること自体の楽しさにあります。平成29年春に運行開始が予定される『トワイライトエクスプレス 瑞風』に引き継ぎ、地域の皆様とも一体となって、観光振興の推進につなげていきたい」とJR西日本。
客室は「スイート」「ロイヤル」のみとなり、食堂車・サロンカーも連結(3月10日の報道公開にて撮影) |
なお、5月以降の「トワイライトエクスプレス」は旅行会社主催ツアーの団体臨時列車としての運転となり、乗車するには旅行会社へツアー参加の申込みが必要に。主催する旅行会社は決まり次第、発表するとのこと。