東京・国際展示場で開催中の「AnimeJapan2015」REDステージで21日、4月18日に公開されるアニメーション映画『ドラゴンボールZ復活の「F」』の公開を記念した「天下一ファンミーティング」が行われた。
イベントには、孫悟空・孫悟飯役などの野沢雅子、フリーザ役の中尾隆聖、ベジータ役の堀川りょう、亀仙人役の佐藤正治、ピッコロ役の古川登志夫ら声優陣に加え、孫悟空、ベジータ、フリーザが応援に駆けつけた。まず野沢が「オッス! オラ悟空。今日はよろしくな!」とあいさつすると、中尾も負けじと「フッフッフ。私の戦闘能力は53万です」と対抗し、会場を沸かせた。
本作は、原作者・鳥山明が初めて脚本を担当したことでも話題となっているが、野沢は台本を初めて読んだ際、ワクワクが止まらなかったという。長年、悟空を演じてきた野沢でさえ先の読めない展開のようで「さすが鳥山先生!」と称賛しつつ、「本当に面白いので楽しみにしてください!」と詰めかけたファンに伝えた。フリーザ復活を聞いた時「やったー!」と喜びを爆発させたという中尾は「タイトルの"F"はフリーザのFですが、応援してくれるファンの"F"でもあると思います」と粋なコメントでファンから喝采。また、予告編にフリーザ軍をかめはめ波で吹き飛ばしていた亀仙人役の佐藤は「いつもは"パフパフ"がメインですが、今回は亀千人の異なる面が出ています」と語っていた。
さらに中尾は「久しぶりに、マコさん(野沢)に『大っ嫌い!』と嫌われるようにがんばりました」と久々のフリーザ役を熱演。実はこの「大っ嫌い!」という台詞は、フリーザ役をもらった90年代のアフレコ当時、Z戦士たちがフリーザに次々やられる様を見て、悟空と同化していた野沢の口癖だったという。「本当に憎たらしいんです。常に上から目線ですし」と今回も野沢は"大っ嫌い"な存在に悩まされたようだが、「でも、悟空らしくフェアに戦っています」と胸を張っていた。
また、公開アテレコでは、堀川がフリーザに対して「そうか。キサマは知らなかったんだな。オレ様もなれるんだよ。伝説のスーパーサイヤ人に!!」、中尾&野沢が「(フリーザ)フッフッフ。安っぽいネーミングですが、ゴールデンフリーザとでも言いましょうか。でも、色が変わっただけではないことはわかっているようですね」「(悟空)ああ。ワクワクすっけど、ここまでとは思わなかったから、ドキドキもすっなあ」など、重要シーンであろう台詞の連続に、ファンも息を呑んで聞き入っていた。
声優陣のトーク後、『ドラゴンボール』の大ファンだというお笑いトリオ・ダチョウ倶楽部の肥後克広、寺門ジモン、上島竜兵がステージに登場し、悟空の必殺技と自分たちの定番ギャグを組み合わせた「か・め・は・め・ヤー!」の掛け声であいさつ。肥後は「鳥山先生のギャグは、ダチョウ倶楽部にも通じる親近感がある。ぜひギャグをパクりたい」とカミングアウトするも「パクるなよ!」と上島、寺門からのダブルツッコミ。寺門は「強さを求めて経験を積む姿や、仲間と力を合わせて戦う姿が素晴らしい」とドラゴンボール愛を爆発させていた。
そして、上島はフリーザと戦うようメンバーにけしかけられるもキッパリと拒否。すると、肥後、寺門、さらに観客も「じゃあ、俺が! 俺が!」と手をあげ始め、つられて上島も挙手。会場全体で「どうぞどうぞ」とダチョウ倶楽部の定番ギャグがさく裂。その後、フリーザと対峙した上島は、必殺ギャグ「く・る・り・ん・ぱー!」を放つも、フリーザは微動だにせず。上島は悔しさのあまり「おまえ、絡みづらいな!」と捨て台詞を吐いていた。
最後に野沢は「本当に面白いです。会場の皆さんは、ぜひ10人のお友だちに声を掛けて映画を観にきてください」とファンに呼びかけ、イベントを締めくくった。
タイトルのとおり、かつて孫悟空たちを苦しめた最強最悪の敵フリーザが復活を果たす本作は、2013年3月に劇場公開された『ドラゴンボールZ 神と神』の続編で、原作者の鳥山明氏が原作・脚本・キャラクターデザインをすべて担当。悟空や悟飯、ベジータ、ピッコロといったZ戦士たち、前作の破壊神ビルスと側近のウイス、そして全宇宙を震撼させるフリーザとの超絶バトルが描かれる。『ドラゴンボールZ 復活の「F」』は4月18日より、2D/3Dで全国公開。