東芝は19日、13メガピクセルの裏面照射型CMOSイメージセンサ「T4K82」の量産化を発表した。スマートフォンやタブレット向け製品として、同日より出荷を開始する。
毎秒240フレーム相当のフルハイビジョン動画が撮影できる、13メガピクセルの面照射型CMOS。従来、高速で動画を撮影すると1フレームあたりの露光時間が短くなるため、高画質と高速を同時に実現することは難しかったが、今回量産を開始した新製品では、画像の明るさを最大4倍に高める「ブライトモード」を搭載。各画素の明るさを2倍にする電荷加算方式と、連続した2フレーム分の露光を確保することで、最大4倍の明るさを実現した。また、インターレース出力により、動画スピードを2倍とした。
これにより、明るさを保ったまま高画質なフルHD動画を毎秒240フレーム相当で撮影することが可能となった。QVGA動画では、毎秒900フレーム相当での撮影が可能という。
出力モードは13M(4,208×3,120ドット)/30fps、4K2K(3,840×2,160ドット)/30fps、フルHD(1,920×1,080ドット)/120fps、HD(1,280×720ドット)/120fps、WVGA(800×480)/240fps、VGA(640×480)/240fps、QVGA(320×240)/240fps。このうち、映像が明るいブライトモードは、フルHD(1,920×1,080)以下の解像度に対応する。