Facebookは事前予告どおりに日本語版のコミュニティ規定を更新した。従来のコミュニティ規定よりも、一部の項目における説明が詳細になったのが特徴。ヌードではわいせつと判断されうるものはNGで絵画・彫刻などのアートであればOKとされるなど、細かい説明が行われている。

新しい規定では「ヌード」「性的暴行や搾取」「犯罪行為」「自傷行為」「危険な組織」「いじめと嫌がらせ」などについての説明が詳細になった。

「ヌード」では性器を露出した写真、完全に露出した臀部を大きく取り上げた写真は削除すると規定。女性の乳房は乳首が見えている場合は表示を制限されることがある。ただし、ヌードの人物を描いた絵画や彫刻については認められる。

「性的暴行や搾取」では、性的暴行や搾取をほのめかして他人を脅迫したり、そのような行為を助長したりするコンテンツは削除すると定めている。性的搾取には、性的名画像を曝露するという脅迫、未成年者が関わる性的コンテンツ、性行為を描写した事物での勧誘などが含まれる。また、Facebookが適切と判断した場合にコンテンツを法執行機関に通報するという。

「犯罪行為」では、個人、企業、動物に身体的な危害を加えたり、個人や企業に金銭的損害を与えたりする犯罪行為を助長、組織することを目的としたFacebookの利用を禁止すると規定している。

「自傷行為」では、カッティングや摂食障害を含め、あらゆる種類の自殺や自傷行為(身体改造は除く)についての宣伝や奨励を行うコンテンツを禁止すると規定。自殺や自傷行為を試みて死亡した人、生きのびた個人を特定できるコンテンツ、そのような人々を攻撃するコンテンツは、冗談を意図したものでも、削除の対象となる。ただし、自殺や自傷行為の宣伝でないかぎり、自殺や自傷行為に関する情報のシェアは容認される。

「危険な組織」ではテロ行為、犯罪組織がFacebook上で活動することを認めないと規定。また、これらの組織への支援を表明するコンテンツは削除され、組織の指導者を支持、賞賛するコンテンツも認められない。

「いじめと嫌がらせ」では、恋に個人を侮辱したり中傷したりする意図があると判断された投稿は削除するとされている。