ASUSTeK Computerは20日、DSDフォーマットの再生に対応するUSB DAC「Essence」シリーズ3モデルを発表した。3月20日より発売する。価格はオープンで、店頭予想価格は110,000円前後から。
Essence III
「Essence III」は、RCA出力とXLR出力を搭載するUSB DACの最上位モデル。価格はオープンで、店頭予想価格は250,000円前後。ヘッドホン向けにバランス出力のminiXLR出力も搭載する。DSDは5.6MHz / 2.8MHzに対応。リニアPCMのハイレゾ音源は最大192kHz/24bitまで対応する。
USBオーディオプロセッサーにC-Media Electronics製「CM6632A」、DACにはAnalog Devices「AD1955A」×2基、S/P DIFレシーバーにTexas Instruments製「PCM9211」を搭載する。オペアンプはAnalog Devices製のものを多く採用しており、I/V変換用に「AD827SQ」×2基、LPF用「AD827SQ」×2基、ローパスフィルター用に「AD827SQ」×2基、出力バッファ用に「AD827SQ」×2基を採用する。そのほかヘッドホン出力用には、バランス出力に新日本無線製「MUSES01」×2基、Texas Instruments製「LME49600」×2基、アンバランス出力にTexas Instruments製「OPA2227P」×4基 / 「LM E49600」×4基を搭載する。
PCとの接続インタフェースはUSB 2.0。SN比が117dB、周波数特性が10Hz~48kHz。音声入力端子は、S/P DIF(角型)×1、S/P DIF(同軸)×1、USB×1、XLR(AES/EBU)×1、AUX Phono×1。音声出力端子はXLR×2、RCA×2、miniXLR×2、6.3mmジャック×1。本体サイズはW322×D228×H71mm。対応OSはWindows XP / 7 / 8 / 8.1、Mac OS X。
Essence One MKII
「Essence One MKII」は、従来モデル「Xonar Essence One」をDSDに対応させた下位モデル。価格はオープンで、店頭予想価格は110,000円前後。元データのサンプリングレートを最高8倍までアップサンプリングすることで、より奥行きがある豊かな音質を提供する「8倍整数倍アップサンプリング機能」を搭載する。この機能を利用すると、44.1kHzの音楽CDが8倍の緻密さを持つ352.8kHzの音楽データとして再生できるとしている。DSDは2.8MHzで、リニアPCMのハイレゾ音源は192kHz/24bitまで対応。
USBオーディオプロセッサーにC-Media Electronics製「CM6631A」を搭載。DSPにはAnalog Devices製「ADSP-21261」、DACにはTexas Instruments製「PCM1795」×2基、S/P DIFレシーバーに旭化成エレクトロニクス「AK4113VF」を採用する。オペアンプはTexas Instruments製のものを多く採用しており、I/V変換用に「NE5532P」×4基、ローパスフィルター用に2基、出力バッファ用に「LM4562NA」×3基を搭載。そのほかヘッドホン出力用には「LME49720NA」×2基を搭載する。
PCとの接続インタフェースはUSB 2.0。SN比が120dB、周波数特性が10Hz~48KHz。音声入力端子は、S/P DIF(角型)×1、S/P DIF(同軸)×1、USB×1。音声出力端子はXLR×2、RCA×2、6.3mmジャック×1。本体サイズはW230×D261.33×H60.65mm。対応OSはWindows 7 / 8 / 8.1、Mac OS X。
Essence One MKII MUSES Edition
「Essence One MKII MUSES Edition」は、「Essence One MKII」のバリエーションモデル。価格はオープンで、店頭予想価格は145,000円前後。I/V変換部分とローパスフィルター部分のオペアンプを「Essence One MKII」のTexas Instruments製「NE5532P」から、新日本無線製「MUSES 01」に変更している。オペアンプ以外の仕様は「Essence One MKII」とほぼ共通。