ワイヤレスゲートは19日、コミュニティWi-Fi「FON」を運営するFon Wireless Ltd.(フォン・ジャパン)と共同で記者説明会を開催し、東京オリンピックの開催される2020年に向けて、日本国内のWi-Fiインフラを強化していきたい考えを示した。
FONとは
世界最大級のコミュニティWi-Fiネットワークへと成長しているFON。日本国内では、これまでソフトバンクモバイルの契約者を中心にユーザーを拡大してきた。設置したルーターの機能の一部を提供し合うことで、公衆無線LANエリアを構築しようというのが、同社の提唱するコミュニティWi-Fiの基本的な理念となっている。
現在、日本国内にはFONのアクセスポイントが100万スポット存在している。これを今後も活用するとともに、ワイヤレスゲートとの提携により、2020年までに新たに20万のアクセスポイントを追加構築していく構えだ。設置エリアは観光地/カフェ等の店舗/商業エリア/レジデンシャルなどを予定している。
今回の取り組みにともない、ワイヤレスゲートとFONは低価格な無線LANルーター「Fonera mini(フォネラ・ミニ)」を共同で開発した。同機を自宅に設置した利用者は、ワイヤレスゲートが提供する「ワイヤレスゲート Wi-Fi+LTE SIM」カードの会員になることで、同社が提供する国内約4万カ所のWi-Fiスポット、LTE通信網、3G網に加えて、世界1,300万カ所以上の「FON」のWi-Fiスポットの利用が可能になるという。