ビジュアル系エアーバンド・ゴールデンボンバーの鬼龍院翔が19日、特典付きCDに関して持論をつづった。
今月16日、オリコン・リサーチは「コンサートチケットとセット販売されるCDの価格が、市販の通常盤CDの価格と大きく乖離(かいり)している」や「実態としてコンサートチケットの付属品になっている」など理由から、6月1日付けのデイリーランキング以降から「コンサートチケットとCDのセット販売」の合算集計を行わないことを発表した。
このことを受け、鬼龍院は「CDの特典について考える昨今、Tシャツいいかもね」とアイデアを出しながら、「とても難しい問題に頭の中でぶち当たった」と吐露。「たぶん厳密に言うとCDを買うことに特典を完全に無くすなんてことははじめからできなかったのかもしれない」と説明し、「本人が手売りするイベントも極端な見方をすれば特典みたいなものとなってしまうからね、CDには何もついてないけど」と見解を示した。
そして、「これ以上書いても意味が無いな、やめよう…」と書きつつ、「僕が出していくべきCDの方向はもう去年決めたから自分以外の人の発売方法について触れてしまいそうになることは極力書かないようにします」と宣言。「僕の結論は、みんなが楽しめる、損した気分にならないCDを売るってこと」と伝え、「うーんシンプル」と自身の考えを客観視した。
この投稿にファンからは「付けてくれるとうれしい」「特典ありなしだけでCD欲しいんじゃなく」「大量のCDを目の前にして 途方に暮れたりしないだろうか?」「ないならなくてもよいのかなぁ」「そのお気持ちが嬉しい」「特典なんていらないから音楽届けてくれるの待つ」「特典のために買って上位のランキングにいくのはうーんっていうのもある」「売り手の倫理観次第」などさまざまな意見が寄せられている。
ゴールデンボンバーは昨年8月、15枚目のシングル「ローラの傷だらけ」の各種特典の一切を排除し、ジャケットも白一色で発売。鬼龍院いわく「音楽だけを売る」を目的とした試みで、発売1週目の売り上げは前作15.8万枚から大きく下がり4.3万枚だった。この結果を受け、鬼龍院はブログで「この数字から今の音楽とは一体何なのか、音楽は一体どのように消費されているのか、それらが見えてくると思います」と問いかけていた。