マイナビは18日、「2016年卒マイナビ大学生広報活動開始前の活動調査」の結果を発表した。調査期間は2月13日~26日、対象は2016年卒業予定のマイナビ会員5,816名。

6割が後ろ倒しの影響を「マイナス」と捉えている

「就職活動のスケジュール変更が与える影響」について聞いたところ、「マイナスに捉えている」が62.9%で、「プラスに捉えている」(37.1%)を上回る結果となった。「採用選考活動時期の変更をどの程度正確に把握しているか」を調査したところ、選考活動開始時期を「8月」と正しく回答できた学生は33.1%にとどまった。

「就職活動のスケジュール変更が与える影響」

スケジュールの後ろ倒しを「マイナスに捉える」と回答した理由は、「面接・選考の時期が集中・重複する」が77.1%でトップ。次いで理系学生を中心に「卒業年次の学業(卒業論文・卒業研究)などの妨げになる」(65.2%)、「水面下で動く企業があるので、状況が把握しづらくなる」(63.3%)があげられた。

国公立私立別に見ると、公務員試験を併願する学生の割合が多い国公立の学生は、「公務員試験と民間の就職活動時期が重複する」という回答が私立平均よりもやや高かった。

一方、「プラスに捉える」とした理由は、「筆記試験やエントリーシートなどの就職活動に対する準備期間が増える」(41.7%)、「業界研究、企業研究の期間が増える」(40.6%)、「インターンシップ等への参加で社会を知る機会が増える」(40.4%)など、就職活動の準備に関わる要素が上位を占めた。時期変更の本来の目的である「学業に費やせる期間が増える」は35.1%にとどまっている。

「マイナス・プラスに捉える理由」

「インターンシップ以外でこれまでに行った就職活動」については、「就職情報サイトに登録した」「学内ガイダンス(企業参加なし)に参加」が8割を超えた。

前年との違いを見ると、「学内セミナー(企業参加あり)に参加」(61.8%:前年調査比+17.4ポイント)、「合同企業説明会に参加」(42.3%:前年調査比+23.8ポイント)と、企業との接触機会がより増加している。

「インターンシップ以外でこれまでに行った就職活動」