特に若い女性を中心として、多くの日本人から愛されているメニュー・パスタ。にんにくの風味がたまらないペペロンチーノ、麺にからんだケチャップがどこか懐かしいナポリタン、卵とチーズを用いることで食べ応えもあるカルボナーラなど、数多くのレシピがある。
また、最近では海の幸をぜいたくに使用したペスカトーレや、ポルチーニ茸にトリュフなどの高級食材を用いたパスタを提供する店舗も出てきている。日常のシーンから非日常のおしゃれなシーンまで、パスタは幅広いシチュエーションで私たちを楽しませてくれる。
ただ、パスタは一般的にデュラム小麦から作られており、「意外とカロリーが高い」というイメージを持っている人も少なくないだろう。
それでは、実際に店舗で提供されているパスタのカロリーはどれぐらいなのだろうか。ファミリーレストランの「デニーズ」「ガスト」「ロイヤルホスト」「サイゼリヤ」「ジョナサン」で提供されているパスタメニューの中から、一食あたりのカロリーが高いものの上位5つを調べてまとめてみた。
対象となるメニューは、「パスタ」「麺類」「スパゲティ」メニューに分類されているものに限り、セットメニューやトッピングが加えられたもの、テークアウト、宅配メニューは対象外とした。なお、各メニューのカロリーは各店舗の「栄養成分表」などを参考にしており、2015年3月時点で同ページに記載されているものを対象とした。
1位: 「ほうれん草とベーコンのカルボナーラ」(ジョナサン: 899kcal)
2位: 「ポークときのこのポルチーニクリームクリームスパゲティ」(ロイヤルホスト: 879kcal)
3位: 「すき焼き仕立ての和風スパゲティ」(ジョナサン: 808kcal)
4位: 「水牛モッツァレラとトマトのスパゲティ」(ジョナサン:803kcal)
5位: 「ジェノバ風スープスパゲティ」(ロイヤルホスト: 765kcal)
1位は、人気パスタの常連・カルボナーラにほうれん草とベーコンを取り入れた、ジョナサンの「ほうれん草とベーコンのカルボナーラ」となった。ジョナサンは5品あるパスタメニューのうち、3品が800kcalを超えておりいずれもランクインしている。そして、2位と5位にはロイヤルホストのメニューが入ったことから、この2つのファミリーレストランのみでトップ5を構成したことになる。
他の店舗で最もカロリーが高かったのは、「ほうれん草のクリームスパゲッティ」(サイゼリヤ: 758kcal)、「なすとほうれん草のミートソーススパゲティ」(ガスト: 743kcal)、 「生ハムとスモークサーモン・リコッタチーズのごちそうパスタ」(デニーズ: 700kcal)だった。特にサイゼリヤは、5店舗の中で最多となる10品のパスタをそろえていたが、一品もトップ5入りしていなかった。
「日本人の食事摂取基準(2015年版)の概要」によると、身体活動レベルが普通の18~29歳の女性の一日の推定エネルギー必要量は1,950kcal。今回ランクインしたすべてのメニューにおいて、一日に必要とされる総摂取カロリーの3分の1を超えていることになる。ここにさらにデザートをオーダーしようものならば、トータルで1,000kcalを超えることも十分に考えられる。
もしどうしても食事の最後にスイーツを食べたいのであれば、ペペロンチーノなど比較的カロリー控えめのパスタと一緒に摂(と)るようにした方がよいだろう。
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