任天堂は17日、スマートデバイス向けゲームアプリを2015年内にリリースすると、DeNAとの共同記者発表会で発表した。任天堂の知的財産を活用したゲームアプリの開発・運営をDeNAと進める方針は示されたが、具体的なリリースタイトルは明かされなかった。

共同記者発表会の模様

両社はPC、スマートフォン、タブレットといったスマートデバイス向けのゲームアプリの共同開発・運営を資本業務提携により行う。任天堂は「マリオ」を代表する多数のキャラクターを創出し、これまでに培ってきたブランド・知的財産を、DeNAはモバイルゲームをはじめとしたインターネットサービス、分析能力などを活かす。

ゲームアプリの開発では、すでにリリース済みのゲーム専用機向けのタイトルを移植することはせず、スマートデバイスの操作の特性を生かしたものを提供する。

リリースタイトルや時期について、任天堂の岩田聡社長は「どんなもので、いつ開始なのかは、準備ができた段階でお知らせしたい。少なくとも今年中に何もない、というのでは資本提携の意味がない。何らかのアウトプットをする」と話した。

また、同氏は「任天堂の知的財産は、任天堂が納得しないと出さない」とし、過去にガチャシステムが批判を浴びたことについて「ユーザーが納得して使ってもらえるものを出していく。課金を否定するわけではないが、行き過ぎではないか、子供にはやりすぎではないか、というようなゲームアプリのリリースを望んではいない」と述べた。